ホワイト企業は、会社員が働きたい企業としてよく言われていますよね。
ですが、そんなホワイト企業だけど辞めたいと思っている人がいるのも現実です。
どうしてホワイト企業だけど辞めたいのでしょうか?
そこでこの記事では、ホワイト企業だけど辞めたいと思う理由をご紹介していきます。
また、ホワイト企業から転職するポイントや、ホワイト企業だけど辞めたいときの注意点についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
ホワイト企業の定義
そもそもホワイト企業とはどんな会社のことを指すのでしょうか?
正式な定義があるわけではないですが、簡単に言うと社員への待遇や福利厚生が充実している企業のことです。
ホワイト企業の特徴としては、次のようなものがあります。
- 社員の退職率が低い
- 残業が比較的に少ない
- 評価制度がしっかりとある
- 安定した売り上げがある
- 法令遵守や社会貢献への積極的な活動をしている
ホワイト企業だけど辞めたい理由
社員にとって働きやすい環境にみえるホワイト企業です。
しかし、ホワイト企業だけど辞めたいと考える人がいるのも事実です。
では、いったいどんな理由でホワイト企業だけど辞めたいと感じるのでしょうか。
ここからは、ホワイト企業だけど辞めたい理由をご紹介していきます。
上司に憧れがない
「会社の重役になりたい」「もっとお金を稼ぎたい」と、考える社員にとって会社での昇進は必須でしょう。
しかし、ホワイト企業は年功序列で次のポジションの枠が空かないことから、頑張っても昇進昇格に時間がかかります。
どれだけ頑張っても報われない、働いていない上司が自分よりも高い給与を貰っていることに絶望し、上司や会社に愛想をつかしてしまい、ホワイト企業だけど辞めたいと思ってしまうのです。
他の会社では通用しないと感じる
ホワイト企業では、社員数が多いため重要度の高い仕事は、部長や課長クラスが行うことが多いです。
そのため、入社歴の浅い社員には、重要度の低い仕事や雑用を任されることが多く、他の会社で通用するような実績やスキルが身につかないと感じてしまいます。
同世代に差をつけられていると感じる
雑用や重要度の低い仕事ばかり任されるため、実績や経験、スキルが身につかないと同時に、同世代に差をつけられていると感じることがあります。
今はSNSで、周りの同世代がどんな仕事やプライベートを送っているのか気軽に見られるようになりました。
そのため、「自分はこのままこの会社にいていいのか」と、焦ってしまうのです。
周りの意識が低い
ホワイト企業は、経営が上手くいっている会社が多く、レベルの低い社員がいても成果が出せます。
そのため、社員に対するノルマを低く設定していることがあるため、のうのうと働いている社員がいるのです。
ホワイト企業では意識の低い社員が周りにいるため、「このままこの会社で働き続けるのはよくないのでは」と考え、ホワイト企業だけど辞めたいと思ってしまいます。
成長を感じられない
ホワイト企業では、規則やルールが整えられているためどんな人でも働きやすい環境が準備されています。
つまり、どんな人でもある程度の成果を出すことができるわけです。
そのため、上昇志向な人にとってなかなか成長を感じることができなくなり、ホワイト企業だけど辞めたいと考えてしまいやすいのです。
やりがいがない
ホワイト企業では、働く環境が整えられているとはいえ、業務内容にやりがいを感じられないと辞めたくなる人も少なくありません。
仕事内容より、給料や休みを重視している人はいいかもしれません。
しかし、大きな仕事や経験やスキルを得たい人にとっては、モチベーションが下がってしまうでしょう。
年功序列で給料が上がらない
ホワイト企業の中には、年功序列が根強くある会社があります。
そのため、長く働き続ければ給料は年々上がっていきますが、微々たるものです。
成長意欲があり、早く昇進昇格したくても、10年はかかるとも言われます。
また、課長や部長職に上がりたくても、今の上司が辞めない限りそのポジションが空きません。
そのため、昇進昇格もできないなんてことになります。
目標がある
明確にスキルや経験を積みたいと考えている人にとって、同じことを繰り返す仕事だけ与えられていては、モチベーションは下がり「このままでいいのか」と、目標を見失うこともあります。
また、管理職になることを目標にしている場合、昇進昇格するまでに時間がかかってしまうことで、この会社では、自身の目標を達成することができないと感じ、ホワイト企業だけど辞めたいと思ってしまいます。
周りのレベルが高い
自分よりもレベルの高い人がいることで、ついていけず辞めたくなることもあります。
ホワイト企業は、人気がある会社なので働きたいと考える人が多いです。
そのため、経験や実績が高い人が集まりやすく、言わゆるできる人が多い環境の中で仕事をすることになります。
レベルが高い人と仕事ができ、刺激や経験を積めるというメリットもあります。
しかし、それをデメリットと感じる人にとっては、辞めたくなる原因になります。
業務に無駄が多い
ホワイト企業では、仕事をする環境が整えられているため、既存のやり方に固執する上司もいます。
例えば、会議のための会議をおこない、そのまた事前会議をするなど、本会議を含めて3回おこなう会社もあります。
その他にも、仕事を進める上で様々な部署からの同意を得なければならない場面があります。
しかし、その都度、各部署の上長に承認のハンコをもらいに回るという、効率の悪い業務をする会社もあります。
それらの業務を無駄だと感じ辞めたくなってしまうわけです。
ホワイト企業から転職する際のポイント
ホワイト企業から転職するにはどのようなことに気をつければいいのでしょうか?
転職先で後悔しないためにも、下記のポイントを抑えましょう。
- 自己分析
- 企業や業界の分析
- 転職サービスを利用する
- 副業から始めてみる
それぞれ解説していきます。
自己分析をする
ホワイト企業だけど辞めたいと考えるのは、入社前に自己分析をしていなかった、もしくは足りなかったことによるミスマッチが原因だったかもしれません。
やりがいのある仕事が出来ていたらホワイト企業だけど辞めたい気持ちにはならなかったかもしれないからです。
ですから、自分はどんな性格で、何が得意で、仕事を通じて何を実現したいのかを自己分析することで、自分に合った企業を選ぶことができます。
企業や業界の分析をする
企業や業界の分析をする目的は、「こんなはずじゃなかった」という思いをなくすためです。
企業や業界のことを理解せずに転職しても、仕事のイメージとギャップで辞めたいと思ってしまう恐れがあります。
転職で後悔しないためにも企業や業界の分析は必ずしましょう。
転職サービスを利用する
ホワイト企業から転職するときは、勢いで辞めないように気をつけたほうがいいです。
辞める前にしっかりと転職先を決めてから辞めましょう。
ただ、仕事をしながら転職サイトをみて探すのは、忙しい人にはなかなか難しいです。
そんなときは、転職エージェントを利用することで希望に合った転職先を探してくれます。
副業から始めてみる
ホワイト企業では、無理な残業が発生することがないので、会社から帰宅後は時間がある程度とれます。
その時間を副業にあてることで、本業では経験できなかったスキルや経験を積むことができます。
副業が順調にいけば、転職ではなく起業することも叶うかもしれません。
ホワイト企業から転職する前に検討すべきこと
ホワイト企業を辞める決断をする前に、本当に辞めるべきなのか考えてみることをおすすめします。
具体的に検討すべきことは下記のとおりです。
- 転職に明確な目的があるか考える
- ホワイト企業のメリットを見直す
- ホワイト企業で働くことは必ずしも幸せとは関係ない
- 転職活動自体は始められる
一つずつ解説していきます。
転職に明確な目的があるか考える
ホワイト企業を辞める前に考えておきたいのが、転職の目的を明確にすることです。
明確な目的もなく、ただなんとなく辞めるのでは、どの会社に転職しても不満が生まれてしまい転職を繰り返してしまいます。
まずは転職する目的を考えてみてください。
ホワイト企業のメリットを見直す
ホワイト企業で働くことは、デメリットだけではありません。
メリットもたくさんあります。
具体的には、下記のとおりです。
- 定時上がりができる
- 残業代がつく
- 有給や長期休暇が取れやすい
- ボーナスが出る
- 人事制度がしっかりと作られている
- 会社の業績が安定しているので、自身の成果が出せなくても給料の保証がある
- 会社のブランド力が強いため営業が簡単
しかし、ホワイト企業でない会社では、上記の逆のことが起きます。
それでもホワイト企業にはない、やりがいをもって働きたい人は挑戦してみるのもいいかもしれません。
ホワイト企業で働くことは必ずしも幸せとは関係ない
ホワイト企業で働けば将来が安定しているという保証はどこにもありません。
今は変化の早い時代ですから、業績が安定していた企業もいつ倒産してしまうかわからないわけです。
会社が安定しているかよりも、自分がその会社で働いて楽しいかどうかで人生においての幸福度が変化します。
ホワイト企業ではなくブラック企業で働いても、やりがいがあって仕事が楽しいと思えば、それは幸せなことなのです。
転職活動自体は始められる
転職活動はすぐにでも良い企業が見つかればいいのですが、仕事をしながらではなかなか時間が取れず思うようにいかないこともあります。
転職エージェントを利用すれば、希望の求人をエージェントが紹介してくれるので効率よく転職活動ができます。
すぐにでも転職エージェントに登録しておくといいでしょう。
ホワイト企業だけど辞めたい時の注意点
ホワイト企業だけど辞めたいと考えている人は、勢いで辞めないよう気をつけたいところです。
まずは、本当にホワイト企業を辞めても問題ないのか、いま一度考えてみてください。
ここからは、ホワイト企業だけど辞めたい時の注意点を解説していきます。
後悔する場合がある
ホワイト企業を辞めるということは、ホワイト企業で働くメリットの部分を失うことになります。
これは、ホワイト企業じゃない会社に転職した場合によくあることで、「自分はあれだけ優遇されていたんだな」と、後悔してしまう可能性があります。
仕事量が多くなる可能性
ホワイト企業は、残業をさせないよう業務量を調整しています。
しかし、ホワイト企業ではない会社の場合、一人ひとりの業務量が多く残業が当たり前になってしまうことが多いです。
残業がつづき身体を壊してしまう可能性もあるということを覚悟しておいたほうがいいでしょう。
残業時間が多くなる可能性
前述でも話したように、業務量が多くなることで残業時間が増えてしまう可能性があります。
ホワイト企業では、残業したらしっかり残業代が出ますが、ホワイト企業ではない会社の場合、残業代がもらえないケースもあります。
働き方改革によって従業員の働きやすさは、昔に比べて良くなってきていますが、サービス残業が常習化している会社は今も多くあります。
待遇が悪くなる可能性
ホワイト企業は、福利厚生やボーナスなどがしっかり貰える企業が多いです。
しかし、設立したての若い会社や業績が傾いた会社などでは、福利厚生とボーナスを社員に与えることが難しいです。
ホワイト企業で働いていたときよりも、待遇が悪くなる可能性は充分にありえるということを覚悟したほうがいいでしょう。
世間体の良さがなくなる
ホワイト企業で働いていると、家族や友人から羨ましがられることがあります。
安定した給料や休日で、良い会社に入ったと褒められることもあるでしょう。
しかし、ホワイト企業を辞めブラック企業に勤めた場合、周りから「辞めたほうがいい」と非難されることもあるかもしれません。
ホワイト企業だけど辞めたいまとめ
ここまでホワイト企業だけど辞めたい理由から、ホワイト企業から転職する際のポイント、ホワイト企業から転職する前に検討すべきこと、ホワイト企業を辞めたい時の注意点までお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- ホワイト企業だけど辞めたくなる理由は、「仕事のやりがい」「職場環境」の影響が大きい
- ホワイト企業から転職する際のポイントは、自己分析や企業分析をして、転職サービスを有効に活用すること
- ホワイト企業から転職する前に検討すべきことは、転職に明確な目的があるのか考える
- ホワイト企業を辞めたい時の注意点は、残業時間が増え待遇が悪くなる可能性がある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。