郵便局の仕事を辞めたい?転職のポイントを解説

2007年に郵政民営化法が施行されたことで、郵便局員の「安定した給料」という大きなメリットが失われました。

それに伴い、郵便局員の給料の安さや仕事のきつさ、高く設定されたノルマなどデメリットが浮き彫りに。

郵便局に勤める人の中には、仕事を辞めたいと感じる人も少なくないでしょう。
そこで本記事では、郵便局の仕事を辞めたいと感じる理由や向いていない人の傾向、仕事を辞めたいと思ったときにすべき行動などを紹介していきます。

郵便局員から転職した場合のメリットについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

郵便局の仕事を辞めたい理由

郵便局の仕事が辛いと感じる要因は、日本郵政の組織的な構造が公的機関から民間企業への変遷に対応できておらず、前時代的な業務環境で成果を強いられること。
ここでは、郵便局の仕事を辞めたいと感じる理由を一つ一つ挙げていきます。

年功序列

成果主義の企業も増えてきましたが、郵便局は未だに年功序列。
どれだけ早く仕事をこなして、どれだけ成果を出しても給料に反映されることはほとんどありません。

努力をしても評価されなければモチベーションが上がらず、仕事を辞めたい気持ちが日に日に強くなるでしょう。

仕事内容と給料が見合っていない

郵便局の仕事は激務です。
年賀状やお歳暮、年賀状などの営業ノルマが高く設定され、それが原因で生じた不適切販売が社会的な問題になったほど。

そして、それだけの激務にしては薄給であることが、郵便局の仕事を辞めたいと考える大きな原因となっています。

責任感が必要

郵便物は重要かつ替えがきかないものばかり。
大切な人に宛てた手紙や重要書類などの配達でミスが起きれば、厳しく責任を問われることになります。

郵便局の仕事には強い責任感が必要になるため精神的な消耗が激しく、これを理由に辞めたいと感じる人も少なくないはず。

将来性の問題

インターネットの普及によって情報、連絡のやり取りが紙からデジタルへと置き換わった今日。
郵便物の需要減少に伴い日本郵政の業績は悪化の一途を辿っています。

民営化したものの、競合他社と明確な差別化を図れず業績不振に陥っている現状を見て、郵便局の仕事に将来性を感じず、辞めたいと感じるのも無理はありません。

人間関係

日本郵政は公的機関だったこともあり、一般的な民間企業に比べて保守的な傾向にあります。
郵便局は年功序列であるため、実力があっても上司の発言に従わねばならず、加えて高く設定されたノルマもあって人間関係がピリピリとしがち。

仕事を辞めたいと感じても、相談しやすい環境ではないことも難点です。

身体的に辛い

配達業務や郵便物の仕分けなど、郵便局の仕事は肉体労働も多いです。
特に配達業務は悪天候の中でも休むことができないため、体調を崩すこともしばしば。

身体的に辛くなり、やめたいと思うことも多々あることでしょう。

ノルマがある

適正な営業ノルマを設定すれば、仕事の目的意識を高めて業績を伸ばすことも期待できます。
しかし、非現実的なノルマを無理強いすれば社員は疲弊し、不適切販売を引き起こすことになりかねません。

郵便局の管理職世代は民間企業のような営業ノウハウを持っていないため、高すぎるノルマを設定して現場に過剰な負荷をかけてしまいがちです。

郵便局の仕事が向いていない人の特徴

ここまで郵便局の仕事を辞めたい理由について解説してきました。
では、郵便局の仕事に向いていない人の特徴はどんなものがあるのでしょうか。

もし当てはまる点があれば、自分のキャリアを見つめ直しましょう。

単純作業が嫌い

郵便局の仕事は、郵便局の仕分けなど単純作業が多いです。
機械化されている部分もありますが、人の手でなければできない作業も多いため、地道な単純作業を強いられる場面が多々あります。

こうした作業が苦手であれば、郵便局の仕事には向いていないでしょう。

忙しさに耐えられない

配達や仕分け、営業など郵便局の仕事はどの業務も日々ノルマに追われています。
さらに、お歳暮や年末年始などの繁忙期は多忙を極め、その過酷さから憔悴することも少なくないと言われます。

こうした心身を消耗するような過酷さに耐えられないようであれば、キャリアを考え直したほうがいいかもしれません。

成長意欲が高い

郵便局が保守的な体質で業績不振であることは先述したとおりです。
これによって予算は削減され、さらに保守化が進むことで悪循環が起こります。

自身を成長させて成果を残したいと考えている人にとっては、こうした環境は大きな障壁になることでしょう。

挑戦をしない会社で仕事をするうちに、いつの間にか自分自身も守りの姿勢が根付いてしまいかねません。

郵便局の仕事を辞めたいと思ったらやること

ここまでの解説を読んで、郵便局の仕事は自分に向いていないから辞めたいと思った方もいると思います。

では、実際にどのように行動すればいいのでしょうか。
ここでは、仕事を辞めたいと思ったときにやるべきことを2つ挙げていきます。

転職サイトに登録する

郵便局の仕事を辞めるのであれば、必然的に転職活動をすることになります。
転職をするにあたって、まず必要なことは転職サイトへの登録です。

未経験の業種や職種に転職する際には、自己分析や適性診断、企業選定が必須です。
転職サイトのエージェントが必ず力になってくれることでしょう。

転職の目的を明確にする

転職をする際に意識しておかなければいけないのは、目的をはっきりさせておくこと。
郵便局の仕事のどんな部分が辛くて辞めたいのか、転職先ではどんな条件を望むのか、それは転職をしなければ叶わないことなのか。

転職は必ずしも状況が好転するわけではなく、リスクも伴います。
転職後に後悔することがないように、しっかり目的意識を持って臨みましょう。

郵便局の仕事から転職するメリット

郵便局員からの転職を具体的に考えるようになったら、転職のメリットも明確にしておきましょう。
ここに挙げる3つのメリットが自分にとって有益なものだと思えるなら、郵便局の仕事を辞める強い原動力になるはずです。

給料が良くなる

郵便局の仕事は他業界と比べて給与水準が低いので、転職をすれば給料が良くなるケースが多いです。

転職先が年功序列ではなく成果主義の会社であれば、実力次第で給料の大幅なベースアップも望めます。

ストレスからの解放

郵便局の仕事から転職する一番のメリットは、過剰なノルマから解放されることと言っても過言ではないでしょう。

残業や営業回りを強いられたり、商品を自費で購入したりといった過度な負担から解放されるだけでもメリットは大きいと感じる人は多いはずです。

人間関係の改善

前述の営業ノルマは人間関係にまで悪影響を及ぼします。
目標達成できないことで上司や先輩から圧力をかけられ、職場の雰囲気が悪くなることが状態化しているケースも多いことでしょう。

郵便局の仕事から転職すると、こうした人間関係が改善することも見込めます。

郵便局からの転職先

転職で重要なのは、郵便局の仕事で身につけたスキルを活かしつつ、キャリアアップが見込める職種を選ぶことです。

ここでは、そうした基準から選んだお勧めの転職先を紹介していきます。
ぜひ企業選定の参考にしてください。

営業職

郵便局の営業業務に就いていたのであれば、コミュニケーション能力をそのまま営業職に活かすことができます。

自社で販売する商品が好きで、価値を感じられるようであれば、自ずとモチベーションが上がり成績に反映されていくことでしょう。

IT・Web業界

郵便局ではパソコンを使った業務も多く、さらに保険営業の経験からマーケティングスキルも身につきます。

こうしたスキルを活かして、IT業界で活躍することも可能です。
これからも好調であることが予想されるIT業界に転職できれば給料のアップも期待できます。

事務職

郵便局員の転職先として事務職は比較的選びやすい職種です。
窓口業務の中で経験するお客様対応やパソコンのスキルは事務職においても活かせるため、郵便局の仕事からスライドしやすい職種と言えます。

サービス業

サービス業においても郵便局の窓口対応の経験が活かせます。
一般的にサービス業と呼ばれる仕事はとても幅広く、そして慢性的に人手不足なため、自分の適性に合った仕事を選びやすいことがメリットです。

ドライバー

配送業務に就いていた郵便局員の転職先としてお勧めなのが、タクシードライバーやトラックの運転手です。

運転技術はもちろん、タクシードライバーの仕事ではコミュニケーション能力を活かすことができます。

トラックの運転手はきつい仕事ではありますが、それに見合った高い収入が期待できることもポイントです。

郵便局の仕事を辞めたいまとめ

ここまで、郵便局の仕事を辞めたいと感じる理由や、辞めたいと思ったときにするべきことについて解説してきました。
この記事のポイントをまとめると以下のとおりです。

  • 郵便局の仕事は過剰なノルマに追われて心身を消耗する
  • 膨大な仕事量に対して給与水準が低い
  • 年功序列で保守的な体質のため給料が上がらず成果も出しづらい
  • 郵便局の仕事を辞めたいと思ったら転職を考えること

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。