農業の正社員はきつい?原因や対処法を解説

農業の正社員についてどんなイメージを持っていますか?
夏は暑く冬は寒い、体力仕事で心身ともにきついイメージを持っている人もいると思います。

ここでは、農業の正社員がきついと言われる理由やその対処法について詳しく説明していきます。
現在農業の正社員の方でつらいと感じている人だけでなく、これから農業の正社員になりたい人も必見です。

農業の正社員について

農業の正社員はいったいどのような仕事をしているのでしょうか。
農業の正社員の仕事内容や働き方について詳しく説明していきます。

農業の正社員の仕事

農業の仕事は大きく分けて2つあります。
1つは、農業法人(株式会社や組合)に就職することです。

一般の求人にはなかなか掲載されることはありませんが、地域の就農相談センターやハローワークの相談窓口から求人が出ていることがあります。

もう1つは、農家として独立することです。
企業に就職するわけではないので、自営業ということになります。

独立のためには、農地や農業のノウハウ、資金や人脈も必要です。
そのため、一般的にはまず農業関係の企業に一度就職し、その後独立するケースが多いです。

農業の正社員の働き方

農業の正社員となった場合、仕事内容は多岐に渡ります。
収穫時期等による繁忙期では、朝5時半に起床し、7時から18時頃まで作業をするケースが一般的です。

お昼や10時と15時には休憩時間があります。
独立した場合は、農作業以外に、「より作物が売れるには」「より利益を上げるには」といった経営戦略を練る必要もあります。

繁忙期は忙しいですが、閑散期では作業時間が大幅に短くなるため、プライベートの時間を得やすくなります。

農業の正社員がきつい理由

体力仕事のイメージがある農業の正社員は、仕事がきついと思われがちです。
実際、現在農業の正社員の方にも、仕事がきついと感じている人もいると思います。

ここでは農業の正社員がきついと感じる理由について、詳しく説明していきます。

肉体的な辛さ

農業の仕事はいわゆる体力仕事です。
立ちっぱなしの作業や、ずっと同じ姿勢のままの作業が多く、場合によっては重量物を運ぶこともあります。

機械化や自動化が進んでるとはいえ、まだまだ人力作業が必要な業種です。
慣れるまでは身体のどこかを痛めること、疲労で体を壊してしまうこともあるため、農業の正社員はきついと言われます。

休みが取れない

業種にもよるため一概には言えませんが、農業の正社員は土日祝日の決まった休みが取りづらいです。

収穫時期では、週1回の休みがあれば良い方という業種もあります。
しかし天候によって、突然休みとなることもあるため、事前に予定を立てることは難しいです。

そのため農業の正社員の仕事はきついと言われます。

朝早い

農業の正社員の朝はとても早いです。
繁忙期である収穫時期には、早く収穫して、すぐに出荷の準備をしなければならないので、早朝から夕方遅くまで作業をすることもあります。

また、夏場の昼間は暑いため、涼しい朝早い時間帯から作業を始めることもあります。
そのため、早起きが苦手な人や夜型の人にとっては、農業はきついと感じてしまうことがあります。

天候に左右される

農業の仕事は天候に左右されます。

天候が悪ければ、作業が中止になってしまいます。
また、天候によって収穫物の品質が悪かった場合は、当年の収入に直結してしまいます。

激しい台風や大雨によって、いままで育ててきた作物が全て出荷不可能になることもあります。
仕事を頑張ったからといって、成果が直接反映されるわけではないことが、農業の正社員がきついと言われる理由の1つです。

寒暖差

農業の仕事は、冬の寒さと夏の暑さとの戦いとも言われています。
デスクワークのように、冷暖房完備の部屋で座って仕事をすることができません。

夏は直射日光を浴びながら仕事をすることもあれば、湿度の高いビニールハウスの中で仕事をすることもあります。
体力仕事な上に、暑さや寒さでより体力が消耗されるため、農業の正社員がきついと言われます。

給料の低さ

農業法人の給料は、新卒の平均給料と同等と言われています。
独立した個人農家では、売り上げが大きい年は収入が増え、自然災害などで売り上げが少ない年は収入が激減してしまいますが、農業法人で正社員として働くと安定した給料を得ることができます。

安定しているとはいえ、新卒と同等の給料では少ないと感じる人も多いでしょう。
そのため、農業の正社員は割に合わずきついと感じる人もいます。

農業の正社員がきつい時の対処法

農業の正社員の仕事がきついと感じている場合、どのように対処したらよいでしょうか。
ここでは、その対処法について詳しく説明していきます。

転職する

農業の仕事がきついと感じた場合、転職を視野にいれてみましょう。
農業の経験を生かした転職先はたくさんあります。

特に、食品に関わる業種、小売業や食品加工会社、農業機械メーカーや肥料メーカーの正社員へ転職する方が多くいます。

若い方であれば異業種へチャレンジもしやすいため、農業以外の業界へ転職することもおすすめします。

相談する

農業の正社員の仕事がきついと感じている方は、先輩や同僚に相談してみましょう。
同じ仕事をしている先輩や同僚に相談することで、自分がきついと感じているのは、慣れていないからなのかが明らかになります。

相談してみてから、仕事を続けるかどうか判断してみてはいかがでしょうか。

休みを取る

特に繁忙期の農業の正社員の仕事は、休みを取りづらいと言われています。
休みを取らないと、心身の疲労がたまり、生活に支障が出てしまいます。

上司へお願いして休みを取るか、少なくとも休憩時間を延長するなどして、まずは身体を休めることをおすすめします。

農業の正社員のメリット

農業はきついと思われがちですが、正社員として働くメリットがたくさんあります。
いずれ農業での独立を考えている人にとっては、初期投資ゼロで農業に従事することができ、作物を育てるノウハウや経営について学ぶことができます。

また、身体を動かすことが好きな人にとっては、デスクワークよりも働きやすい環境と言えます。

農業の正社員のやりがい

農業の正社員はきついと言われていますが、とてもやりがいのある仕事です。
日々世話をしてきた作物が育つことで達成感を味わうことができます。

また、自分が育てた作物が市場に回り、消費者に食べてもらえることで大きなやりがいを感じることができます。

農業の正社員に向いている人

きついと言われている農業の正社員ですが、どんな人が向いているのでしょうか。
ここでは、農業の正社員に向いている人の特徴について、詳しく説明していきます。

自然が好き

きついと言われている農業の正社員に向いているのは、自然が好きな人と言えます。
暑さや寒さだけでなく、植物の成長度合いや虫などの変化、雨の量などを日々確認しながら仕事を進めなければいけません。

アウトドアが好きな人や、自然の中で過ごすことに憧れている人は、ぜひ農業の正社員の仕事をおすすめします。

責任感が強い

農業の正社員に向いている人は、自分の仕事に責任感を持つことができる人と言えます。
農作物に真摯に向き合いながら、日々コツコツ作業を行う必要があります。

また、天候が悪い日や災害が起きても、責任を持って担当の農作物を育てなければいけません。
途中で投げ出すことのない、責任感の強い人が農業に向いています。

体力がある

前述したように、農業の正社員は体力が必要な仕事です。
暑い日も寒い日も、繁忙期には朝早くから夕方遅くまで外で作業をしなければいけません。

そのため、体力がない人にとってはつらいと感じてしまうこともあるでしょう。
その反面、体力に自信がある人は農業の正社員に向いていると言えます。

農業の正社員の給料や待遇

きついと言われている農業の正社員の給料や待遇について詳しく説明します。
農業の正社員の年収は、他の業界よりも低いと言われていますが、高収入の農業事業者も多いです。

天候に左右されづらいハウス栽培を行ったり、収穫までの周期が短い作物を栽培することで、効率よく収入を得ている農業の正社員がたくさんいます。
収入を理由に農業を諦めている人は、詳しく調べることをおすすめします。

農業の正社員の一日

農業の正社員の一日は早起きから始まります。

育てる作物の種類にもよりますが、繁忙期では朝6時から夕方18時まで仕事を行うこともあります。
その分、悪天候の日や閑散期は休みになることもあるため、忙しい時期と忙しくない時期の差が激しい仕事でもあります。

農業の正社員はきついまとめ

いかがでしたか。
農業の正社員がきついと言われる理由とその対処法、仕事に向いている人について詳しく説明しました。

現在農業の仕事に悩んでいる人や、これから農業の正社員になりたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。