アパレルから異業種へ転職するには?転職のポイントを解説

今回は、アパレルから異業種へ転職するにはどういったことに気を付ければよいのか、アパレルの強みやポイントについて詳しく解説していきます。

また、アパレルから異業種に転職しなかった場合に起こり得る事例についても触れています。
ぜひ最後まで御覧ください。

アパレルから異業種へ転職する際の強み

アパレルから異業種へ転職する際に、まずはご自身の強みを知っておくことが大切です。
アパレル業(主に販売員)で習得できるスキルは3つになります。

  1. 接客スキル(コミュニケーション能力)
  2. 販売促進スキル
  3. マーケティングスキル

店の責任者として店舗を任された方は販売員に対してのマネジメント能力も身に付いているでしょう。

アパレルのスキルを活かせる業種は多く、アパレルから異業種へ転職活動をする際の強みとなります。
アパレルから異業種へ転職する際に積極的にアピールするとよいでしょう。

アパレルから異業種へ転職する際のポイント

では、実際にアパレルから異業種へ転職する際のポイントをいくつか挙げていきます。
アパレルから異業種へ転職活動しようと思っている方はぜひ参考にしてください。

目標を明確にする

ここで言う「目標」とは、アパレルから異業種へ転職するまでの期間のことです。
いつまでにアパレルから異業種へ転職したいのかを明確にすることで、ゴールまでの道筋を立てやすく、それまでに何をすべきかを考えて行動することができます。

また、目標を明確にするのと併せて、現職を離れるまでにやっておくこと(後任への引継ぎ等)をリスト化しておくと、いざ転職が決まった際に慌てることなく取り組めるのでおすすめです。

企業・業界研究をする

アパレルから異業種へ転職しようと思う人だけでなく、異業種へ転職しようと思っている人全てに当てはまることですが、気になっている業界や企業の研究は必須です。
勿論、経験がない業界へ飛び込むわけですから、最初はわからない事だらけです。

しかし、転職する前から企業や業界の知識や情報を蓄えていくことで、面接での話題に困らないで済みますし、実際の業務にも活かせることは間違いありません。

転職サービスに登録する

こちらもアパレルから異業種へ転職しようと思う人だけでなく、転職しようと思っている人全てに当てはまることですが、あらかじめ各社転職サービスに登録することをおすすめします。

できればコンサルティングなども受けると、自分の市場価値が客観視できて、よりゴールを明確にすることができるでしょう。

ただし、鵜呑みにし過ぎるのは厳禁です。
何事もほどほどに。

働きながら転職活動をする

アパレルから異業種へ転職する場合に限らず、今の職場で働きながら次の転職先を探すケースがほとんどです。

やはり、失業した状態から次の職を探すとなると生活面での不安が拭えません。
できるだけ働きながらの転職活動をおすすめします。

スキルや経験の活かせる転職先にする

「アパレルから異業種へ転職する際の強み」で挙げました。
今あるスキルの活かせる転職先を探すというのも、異業種への転職活動を行う上で一つの指針になります。

せっかく身に付けたスキルを無駄にしないどころか、うまくマッチすれば転職先でも大きなアドバンテージを得ることができることでしょう。

アパレル関連の異業種へ転職する

これまで「アパレル」と一言でまとめていましたが、働き方は販売員や店長だけではありません。
例えばデザイナー等に代表される生産側の仕事やプレスなどの販売促進、ECサイトの運営なども当てはまります。

そういったアパレル関連の異業種に転職を希望されるのであれば、全くの未経験分野の転職に比べれば少しハードルが下がることでしょう。

若いほど転職しやすい

当然ですが未経験の異業種に転職するにあたり、年齢が若いほどチャレンジしやすく、これからより長く経験を積んでもらいたいという企業側の期待も高まります。

こちらもアパレルから異業種へ転職する方に限らず、異業種へ転職しようとする方全てに当てはまります。
だからと言って焦りは禁物です。

ただし、今日の自分が一番若い、ということは頭の片隅に置いておいても良いかもしれません。

アパレルから異業種へ転職するメリット

ここからは、アパレルから異業種へ転職するメリットについて挙げていきます。

スキルアップやキャリアアップ

アパレルから異業種へ転職する場合、歩合制の営業職等への転職ならば、販売員で培われた接客スキルや交渉力を活かしてスキルアップやキャリアアップが期待できます。

給料や待遇の改善

前述した営業職や販売職への転職であれば、アパレルで経験したスキルを活かせるだけでなく、努力した分だけ給料に反映されるので、高収入を期待できます。

また、その他の異業種に転職した場合は、事務職等の内勤であれば土日、祝日が休みである企業が殆どですので、待遇が改善されたという例も珍しくありません。

ワークライフバランスの改善

アパレルから異業種へ転職する理由の一つに、家族構成が変わったという事を挙げる方も大勢いらっしゃいます。

独身の頃のように自分だけに時間を使うわけにはいかず、ワークライフバランスを優先した転職先探しを行うというのもメリットの一つと言えます。

アパレルから異業種への転職先

それでは、実際にアパレルから異業種への転職先について職種ごとに紹介していきます。
どの職種にもメリット/デメリットがありますので、事前に知っておくことで異業種へ転職する覚悟にもつながることでしょう。

事務職

アパレルから異業種へ転職するにあたってノルマが無い、残業が少ないなどの待遇改善を希望している方は事務職がおすすめです。

アパレルメーカーの事務を経験されている方であれば、過去の経験を活かすこともできることでしょう。

しかし大幅な給料アップは見込めない上に、正社員での求人も比較的少ない傾向にあります。
ライフワークバランスを重視したい方や安定性を望む方向きの職業です。

介護職

介護職は人に頼られ、「ありがとう」と言ってもらえることの多い職場です。
人と接するのが好きなアパレル経験者にとっては喜びを感じられる瞬間が多いでしょう。

また介護職は求人も多く、未経験から始められることができます。
アパレルから転職しようと考えている方にチェレンジしやすい業界です。

ただし、アパレル同様体力仕事を要求されるケースがほとんどです。
体力に自信がない方は見送った方がよいでしょう。

EC業界

EC業界とは、電子商取引にかかわるツールやサービスを提供している業界です。
アパレル業界で働いている方であれば、店舗管理、販売戦略などでECサイトを利用している企業も多いため、比較的馴染みがある業界であると言えます。

しかし、アパレルからEC業界へ転職するとなると話は別です。
必要とされるスキルが多く、全くの未経験からチャレンジするにはそれ相当の努力が必要とされます。

挑戦する際にはかなりの覚悟と時間的余裕を持って臨む方がよいでしょう。

物流業界

荷物を預かり倉庫で保管して出荷する、という流れが主な物流業界はアパレル業界と比べても勤務時間が長い傾向にあります。

また、倉庫管理か運送かによっても変わりますが、これまでの働き方とは全く違う働き方になることは間違いありません。
その辺りを十分に考慮した上で検討することをおすすめします。

営業職

アパレル販売員の経験者はお客様とのコミュニケーション力が高い方が多いので、営業への転職は他の異業種に比べると成功しやすい傾向にあります。
会社の利益を生むポジションなので、採用に力を入れている企業が多いのも特徴の一つと言えます。

また、営業は販売と同じく数字を追い求めるのが目標であり醍醐味です。
個人での売り上げなど数字でアピールできる実績を持っているとより転職しやすいでしょう。

IT・WEB業界

アパレルからIT・WEB業界へ転職するには新たに必要なスキルが多く、アパレルから転職する業界としては非常にハードルの高い業界と言えます。

しかし、未経験でも採用してくれる企業は少なからず存在します。
転職エージェントなどを利用して色々と情報収集していきましょう。

販売職

販売職も営業職同様アパレルでの経験を活かせる業種と言えます。

むしろ、商品を売って利益を生むという点においてはアパレル販売員と全く同じです。
現職で培ったコミュニケーション能力を駆使していきなり活躍することも期待できるでしょう。

アパレルから異業種へ転職する際にやりたいこと

では、アパレルから異業種へ転職する際にやっておきたいことを大きく2つ挙げます。
まだやってない方はコチラを御覧になって参考にしてください。

スキルや知識を身につける

何も今から全く新しいスキルを身に付けろと言っているわけではありません。
日頃の業務を行うにあたって、自分は何が得意であるかを明確(つまり「スキルの棚卸し」)にして、スキルや知識を伸ばしていく工夫するということです。

例えば、コミュニケーション能力を伸ばしたいと思われたならば、お客様との関係性構築術だけでなく、チーム内部の長期的関係を円滑にする方法を模索するのも有効でしょう。

そういった幅広く使えるスキルが、アパレルから異業種へ転職する際の自分の武器となります。
まずは「スキルの棚卸し」をぜひやってみてください。

実績を作る

アパレルから異業種へ転職するにあたり、スキルと同等に大きくアピールできるのが実績です。
個人の売上成績や、店舗責任者であれば月額の店舗売上等、数字で提示できる実績の方が採用企業の目に留まりやすいアピール材料となります。

アパレル販売員は言わば個人営業、お客様に商品を買ってもらい利益を生む仕事です。
実績を意識して日頃の業務に取り組んでみてください。

アパレルから異業種へ転職しない場合

「ここまでは、アパレルから異業種へ転職する場合について解説していきました。
一方で転職せずに現職のまま働くことを選ばれる方も数多くおられます。

そうした場合に起こり得る事態を、想定の範囲内でいくつか挙げていきます。

給料が上がらない

アパレル販売員のままでは給料がなかなか上がらないという事例は数多く見受けられます。
洋服は好きなのにアパレル業界から異業種への転職を考えている方の原因のほとんどが、この問題なのではないでしょうか。

いづれにしても、店舗責任者なりエリアマネージャーなりの上位ポストに就くことができなければ、給料が上がりにくい仕組みの企業が多い業界であると言えます。

人間関係

お客様との接客の他、店舗スタッフ同士での社内調整、打ち合わせ等他人とのコミュニケーションを取ることが多いのがアパレル業界の特徴の一つです。

そうした中でノルマ競争での仲間割れなど、過度な人間関係に疲れてしまうという事態が引き起こされるかもしれません。

体力がきつい

アパレル販売員の業務は、開店中は基本的に店頭に立ち続けることになるので立ち仕事がメインになります。
当然、年齢を重ねる程に体力的にきついと感じ、若かった時のようにはいかないことも起こるでしょう。

働き方改革が叫ばれ始めてしばらく経ちますが未だに労働環境が改善されていないのが実上で、やむなく長時間労働が横行しているところが多い印象です。

洋服代がかさむ

実店舗を抱えるアパレルメーカーのほとんどは社販制度を導入し、勤務する販売員が店舗に置いている洋服を安く購入できるように考慮されています。
とはいえ、常に最新のファッションで店頭に立ち続けるためには相当な額の洋服代が必要です。

ユニフォームがあるような店舗以外に勤務されている方にとっては、常に気がかりな問題であることには間違いありません。

アパレルから異業種への転職まとめ

この記事では、アパレルから異業種へ転職するために気を付けるべきポイントを詳しく解説しました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • アパレルから異業種へ転職する際の強みを知っておく
  • 転職したい業種の特徴を知った上で行動する
  • もし転職しなかった場合、起こり得る事態を把握しておく

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。