東京近郊で働く方の平均通勤時間は、片道約50分と言われています。
その2倍近くとなる1時間半かけて通勤している人にとって、通勤時間はかなりきついものとなります。
職場に不満はなくても、通勤時間が長いことを理由に転職や退職を考える方も多くいるのではないでしょうか。
ここでは長時間の通勤を理由に退職や転職をしたい人の理由や対処法について詳しく説明していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
通勤1時間半はきつい
通勤1時間半はきついと言いますが、いったいなぜきついと感じてしまうのでしょうか。
ここではその理由を6つ挙げ、詳しく説明します。
通勤1時間半がきつい理由①早起き
通勤時間に1時間半使うことになると、どうしても早起きをする必要があります。
もちろん早起きをするために早く寝ることができれば良いのですが、通勤時間が長いことで帰宅時間も遅くなってしまい、睡眠時間の減少や睡眠の質の低下が考えられます。
それにより、成長ホルモンが出にくくなってしまう、脂肪が燃えにくくなる等、身体に良くないことが起きてしまい、結果的に通勤がきついと感じてしまいます。
通勤1時間半がきつい理由②電車の遅延
通勤時間が長いと、電車の遅延リスクが上がります。
通勤に乗り換えが発生する人はもちろん、乗り換えが不要の場合でも、通勤時間が長ければ長いほど電車が遅延した場合の影響は大きくなります。
また、通勤時間が短ければ、1駅2駅程度の距離を歩くこともできますが、通勤時間が長いとなかなかそうはいきません。
通勤ルートの電車が頻繁に遅延すると、仕事に支障が生じたり、スケジュールがうまくいかないことにイライラしてしまい、通勤がきついと感じてしまいます。
通勤1時間半がきつい理由③ストレス
通勤時間が長いと単純に体が疲れます。
電車でずっと座ることができれば良いかもしれませんが、特に朝の通勤ラッシュ時や帰宅ラッシュでは、満員となってしまうこともあり、座れないことも多いと思います。
見知らぬ人と長時間密着することに、かなりストレスを感じてしまいます。
また、電車の遅延などのアクシデントによって自分の計画が狂ってしまい、ストレスを感じることもあります。
通勤1時間半がきつい理由④残業しづらい
通勤時間が長いと、どうしても帰宅時間も遅くなってしまいます。
早く帰宅しようとすると長時間残業することができません。
残業がしづらいことは、働く上でのメリットでもありますが、残業代がないため低収入、業務の都合上少し残業したくてもできない等のデメリットもあります。
通勤時間の短い同僚と同じ時間まで残業しても、同僚よりも帰宅時間が遅くなってしまうことで疲労が溜まり、翌日の業務に支障が出てしまう可能性もあります。
通勤1時間半がきつい理由⑤災害時のリスク
通勤時間が長ければ長いほど、災害時のリスクが大きくなります。
災害が発生し、帰宅難民となってしまった場合、通勤時間が短い人は徒歩やタクシーといった選択肢もあります。
しかし通勤時間が1時間半を超えるような人にとっては、徒歩やタクシーといった選択肢はありません。自宅に帰るまで、多大な労力と時間をかける必要があります。
近年、地震や豪雨等の災害も多いため、度々帰宅難民となってしまうと、通勤がきついと感じてしまうこともあります。
通勤1時間半がきつい理由⑥自分の時間が少なくなる
どんな人でも1日は24時間しかありません。
したがって、通勤時間が長ければ長いほど、自分の時間として使える時間が減ってしまいます。
電車の時間を有効活用しようと思っても、通勤電車が満員電車だと出来る事も限られます。
また、電車の中でニュースや本を読んだり、音楽を聴いたり出来ますが、自分の家やお気に入りのカフェで楽しんだ方がリラックス出来ます。
結果的に自宅と職場の往復だけで自分の1日が終わってしまい、自分の趣味を楽しむことができないことをきつく感じ、転職や退職を考えている人もいるのではないでしょうか。
きつい通勤1時間半の対処法
1時間半の通勤時間は、心身にとってとてもきついものです。
そのきつさを軽減するにはどのような対処法を取れば良いのでしょうか。
ここでは、きつい通勤1時間半の対処法を4つ挙げ、詳しく説明していきます。
通勤1時間半の対処法①転職・退職
毎日1時間半の通勤を続けることは、心身共に良いことではありません。
今の職場で継続して働きたい場合は、通勤の頻度を減らすためにテレワークを行ったり、異なる支部や部署への異動を希望してみましょう。
しかし、それができない場合や、今の職場で継続して働きたいと考えていない場合は、転職や退職を考えることをおすすめします。
業務内容や福利厚生等に不満はなかったとしても、通勤時間があまりにも長すぎることは立派な退職理由です。
日々あなたの貴重な時間が通勤に割かれてしまっています。
できるだけ早く職場を変え、自分の時間を有意義に使いましょう。
通勤1時間半の対処法②副業・独立
通勤時間は長いけれど、今の職場でもっと勉強したいと考えている場合は、副業や独立を視野に入れてみてはどうでしょうか。
自分の仕事を生かし、通勤時間にできる副業をすれば、自分のスキルアップにもつながる上に、残業代を稼ぐことができない分収入を得ることもできます。
副業を続けることで、安定した収入を得られるようになれば、独立を視野に入れても良いと思います。
通勤1時間半の対処法③引っ越し
通勤時間が出来る限り短くなるような場所に引っ越すことで、通勤時間を短縮することができます。
しかし会社が都心にある場合は、家賃が高くなってしまいます。また、会社がオフィス街にある場合は、なかなか良い条件の住居を見つけることが難しいです。
また、住み慣れた住居から引っ越したくない場合もあると思います。
自分の条件に合った住居を探すことは難しいですが、見つけることができれば1時間半の通勤時間が短くなります。
引っ越すことで、より有意義に仕事もプライベートも過ごすことができるのではないでしょうか。
通勤1時間半の対処法④効率的に使う
考え事をする
満員電車に乗っている場合、イヤホンの音漏れが気になってしまったり、新聞を開くことができなかったりするので、できることが限られてしまいます。
そんな時は思い切って考え事をしてみましょう。
手ぶらでも、満員でも、今すぐ始めることができます。
考える事がない人は、人間観察や車内観察から始めても良いかもしれません。
寝る
座席に座ることができたら、到着駅へ着くまで寝てしまいましょう。
毎日通勤時間が長いことで、睡眠時間も削られてしまっています。
通勤中に少しでも睡眠時間を確保し、業務に支障が出ないようにしましょう。
周囲に人がいることや、物音がすることで、睡眠を阻害されると感じてしまう人もいると思います。
リラックス音楽をイヤホンで聴きながら睡眠をとってみてください。
もちろん、乗り過ぎないようにアラームもしっかりかけましょう。
勉強する
せっかく時間があるので、自分のスキルアップのために勉強してみましょう。
テキストを持たなくても、スマホ1つで勉強することができます。
動画配信アプリで動画をみたり、学習アプリを使ったり、ラジオ学習も可能です。
混雑した電車内でも、手軽に勉強することができます。
業務に関係のあることや、前から気になっていたことについて勉強してみませんか?
趣味に時間を当てる
通勤時間が長いと、帰宅後にあまり趣味の時間を持つことができない人も多いと思います。
その分、週末に思いっきり趣味の時間を謳歌している人もいるのではないでしょうか。
そんな人は、平日の通勤時間に趣味の予習をしてみましょう。
ネットサーフィンや動画配信アプリで趣味について調べることで、週末までの仕事のモチベーションが上がります。
通勤1時間半が理由で転職・退職する際の注意点
1時間半の通勤がきつく、転職や退職を考えている人に気をつけてほしいことを3つ挙げました。
ここではその3つについて詳しく説明していきます。
転職先の企業の待遇を詳しく調べる
転職する際は企業の待遇や福利厚生をしっかり調べましょう。
通勤時間が長いことが原因で転職する場合、どうしても自宅から通いやすいところばかりに目が行きがちです。
ぱっと見、自宅から通いやすい企業の中には、転勤や異動があったり、交通費が全く出ない企業もあります。
業務内容や会社の雰囲気が自分に合わない場合もあります。
通勤時間以外にも目を向けて、焦らずじっくり転職活動を行なってください。
退職時に前向きな理由を考える
退職時に理由を聞かれた場合、出来るだけ前向きな理由を伝えられるようにしましょう。
もちろん嘘をつく必要はありません。
ただ、「通勤時間が長い」だけではなく「職場環境は良かったが、通勤時間が長く、家族との時間が取れなかったから」といった理由だと、会社も納得しやすいです。
お互いが気持ちよく退職を迎えることができるように、前向きな理由を考えましょう。
転職時の面接で前向きな理由を言う
転職時も退職時と同じで、出来るだけ前向きな理由を伝えられるようにしましょう。
「通勤時間が長い」だけでは、通勤時間が耐えられないような忍耐不足なのではないかなどと思われてしまうこともあります。
「もっと業務に取り組みたかったが、通勤時間が長いことで業務に充てることのできる時間が少なかった」といった理由や「家族との時間を大切にしたかった」といった理由を伝えることで、ポジティブな印象を持たれ、採用につながることもあります。
転職時の面接で採用されるように、前向きな志望理由や退職理由を考えましょう。
通勤時間1時間半まとめ
ここまで通勤時間1時間半がきついと感じる理由やその対処法を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 通勤時間が長いと自分の時間が少なくなってしまう
- 心身ともにストレスを感じてしまう上に、災害リスクにも晒されてしまう。
- 対処方法は転職・退職・副業・独立・引越し・通勤時間を勉強や趣味、睡眠時間にする
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。