会社員として働いていると、仕事についていけなかったり、周りと馴染めないなんてこともありますよね。
そんなとき、もしかして自分は会社員に向いていないのではないか、無能なのではないかと不安になってしまうこともあるかもしれません。
ですが、それは決してあなたが悪いわけでも、無能なわけでもありません。
ここでは、そんな方々の様々な理由や、向いていないと感じた際の、今後の可能性の一例をご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
会社員に向いてない人が無能ではない理由
そもそも「無能」とは、能力や才能がないこと。役に立たないこと。また、その人や、そのようなさま。(出典:goo国語辞書より)となっております。
では、「会社員に向いてない人」=「無能」となるのでしょうか?
会社員に向いてない人は、その会社自体や働き方が合っていないだけの場合がほとんどです。
合っていないからといってその人が無能という訳ではありません。
仕事には向き不向きがある
仕事といっても様々あります。
人前でのプレゼンが得意な人もいれば、黙々と地道な作業が得意な人。
集団でのプロジェクトが得意な人もいれば、個人での仕事が得意な人もいます。
会社員では、色々な仕事を任されることがありますが、中には向いていない仕事を任されることもあるでしょう。
もしも仕事で上手くいかなかったとしても、それは向いていなかっただけかもしれません。
会社員の働き方が合わない
会社員というのは「決められたルール」や「集団での行動」をしばしば強制されるものです。
一人での行動や、自由な発想を持つ人にとっては、そういった制限というのは苦痛に感じてしまう場合があります。
他社の仕事にストレスを感じてしまったり、割り当てられた仕事を無意味に感じてしまうこともあるでしょう。
やりがいが見つからない
仕事に対して手ごたえを感じると、やりがいというものも見つかるかもしれません。
ですが、会社員となると淡々とした業務に、仕事の意義が感じられなかったり、正当な評価が得られないなどで手ごたえを感じられないこともしばしばあるでしょう。
その場合、やりがいが見つからずに会社員として向いていないのでは?という思考に陥って(おちいって)しまいがちです。
辛いことを我慢できる
実際に、会社員には向いていない人が会社に所属していると、失敗が続いたり、叱られてばかりなどで辛いことを我慢し続けてしまいストレスで鬱になってしまうこともあります。
そうすると、自分は無能ではないかと思い込んでしまいます。
ですが、それはたまたま向いていなかっただけです。
決して無能というわけではありません。
裁量がない
会社というものは組織ですので、基本的に個々人の裁量で方針を決められるということはありません。
ですが、それは決してあなたが無能で、評価されていないというわけではありません。
たまたま、あなたの意見がその会社とは合っていなかったというだけなのです。
評価されるのが苦手
なかには、上司から評価されるのが苦手という方もいるでしょう。
ですが、会社に属する以上、上司はもちろん、他社からの評価は避けては通れません。
そういった、評価されるのが苦手な方は、会社勤めには向いていないと言えるでしょう。
会社員に向いてない人の特徴
では、どういった人が会社員に向いていないと言えるのでしょうか。
一例を挙げていきましょう。
周りと比べる
自分と他人とをどうしても比べてしまう人は、会社員には向かないといえるでしょう。
- 近くの優秀な人と自分を比べてしまい、自分が無能だと思ってしまう。
- 自分よりスピードの遅い人を見てイライラしてしまう など。
集団行動が苦手
会社ではチーム単位で連携をとり行動することが多々ありますが、一人で行動したいという人は会社員には向いていないでしょう。
- 自分一人でコツコツ働きたい。
- そもそも他人と関わるのが苦手。 など。
マイペース
基本的に他人に左右されたくない。
自分のペースで働きたいという人も会社員には向いていないでしょう。
- 無意味な会議に時間を取られたくない。
- 集中している時に話しかけられたり、内線電話を受けたくない。
- チームや他人にペースを合わせたくない。 など。
HSP気質
HSP(Highly Sensitive Person)とは、感覚が敏感で周囲からの影響や刺激を受けやすい人のことで、約5人に1人がHSPであると言われています。
- 深く考えすぎてしまい、思考がまとまらない。
- 音や光などの刺激に敏感で疲れやすい。
- 他人の感情に影響されやすかったり、共感しすぎてしまう。
- 感覚が過敏で、些細な刺激でも苦痛に感じてしまう。 など。
夢や目標がある
会社に属していると、夢や目標を追いかけるのが簡単ではなくなってしまいます。
- やりたいことがあるのに拘束時間や残業などで時間が取れない。
- 副業が禁止の為、動きが取れない。 など。
挑戦したい
会社に属していると、新しいことに挑戦することも簡単ではありません。
- まとまった休みなど、時間が作りづらい。
- 現在の安定した収入を手放すことが怖い。 など。
ルールに縛られたくない
会社員は、会社のルールに則り行動することが求められます。
ルールに縛られたくないという人は会社員には向いていないと言えるでしょう。
- 自分の意見やペースを大事にしたい人。
- 他人に強制されるのが苦手な人。 など。
ストレスを感じやすい
会社という集団では、時に苦手な人と行動を共にしたり、やりたくない仕事を任されることもあるでしょう。
- 几帳面で自分のやり方と違うことがストレス。
- 他人にNOと言えずうちに溜め込んでしまう。 など。
安定より自由
就職をした人は安定を求めて就職先を選んだ人も多いでしょう。
安定より自由を求める場合には会社員は向いていないかもしれません。
- 自分のペースで働きたい(時間や休みなど)
- 常に新しいことを求めたり、同じ繰り返しが苦手な人。 など。
指図されたくない
他人に指図されたり、強制されたりすることは必ずしも気持ちいいものではありません。
そういったことが苦手な方は会社員には向いていないかもしれません。
- 自分の意見に自信があり、貫きたい。
- 他人に指図されず自由な発想で行動したい。 など。
会社員に向いてない人の生き方
では、自分が会社員に向いていないと感じた場合どうしたらいいのか。
会社員に向いていないからといって、社会に向いていないという訳では決してありません。
会社員に向いていなくとも、向いている仕事や働き方が必ずあるはずです。
こちらではそんな人への一例を紹介していきます。
起業する,フリーランスになる
会社のルールや、他人に縛られるのが苦手という人。
そんな人は起業やフリーランスへの転向も手でしょう。
働き方は自分次第。
自分にとっていい環境を作り上げることが可能になります。
ですが、リスクを伴うことになるので、資格取得や人脈の確保など下準備は念入りに行うのがよいでしょう。
副業をする
安定した収入は欲しいが、給料が足りない、やりがいがないという方は副業もオススメです。
近年ではクラウドソーシングなどでパソコン一つで副業を始めたり、フリマサイトやYouTubeなども立派な副業となります。
本業をおろそかにしたり、そもそも副業がOKかなどの確認には注意しましょう。
セミリタイアを目指す
セミリタイアとは40代前後で、資産を持ちながらアルバイトなどで多少のお金を稼ぎながら生きていく生活スタイルを選ぶことです。
資産があることが前提条件となることや、年齢ごとに必要な資産額の目安もありますので、調べてみて条件をクリアできていれば比較的簡単に選択可能な生き方ともいえるでしょう。
働き方を見直す
最近ではフレックスタイム制を導入している企業や、シフト制の職場も多数あります。
固定時間、固定休日が向いていない人や、逆に固定がいいという人は自分にあった働き方を見つけてみるのもよいでしょう。
可能であればリモートワークなどを提案してみるのもありかもしれませんね。
転職する
会社員でいたいが、現在の会社には向いていないと感じる方や、働きたい職種が他にあるという方は転職での解決も可能かもしれません。
転職であれば安定した収入も確保でき、今よりも年収アップしながら新しい環境を探すことも難しくありません。
ですが、退職する会社に対しても礼儀や適切な手続きをおこたらないよう注意しましょう。
会社員に向いてない人が考えること
では、自分が会社員に向いていないと感じた場合、具体的に次にとるべき行動がわからないままでは動き出しづらいですよね。
以下をまずは考えてみましょう。
自己分析をする
まずは自己分析を行いましょう。
就活経験のある方は行ったことがあるという方も多いでしょう。
しかし、その頃と今とでは経験したことも増え、実際に働いてみての情報が増えていたりと自己分析の結果が変わっていたり、改めて自分を見つめ直すいい機会となるでしょう。
自己分析の結果、現在の会社に向いていないのか、会社員という働き方が向いていないのかなど、わかってくることも多いでしょう。
行動する
自己分析を行い、自分の強みや希望が見えてきたら行動に移しましょう。
個人での能力があったり、ルールに縛られたくなければ、起業やフリーランスへの転向。
現在の職場環境が向いていなかったり、自分の強みを活かせる業種を絞っての転職など、行動に具体性が持てるようになってくるでしょう。
会社員に向いてない人にできること
会社員に向いていないとしてもそれは決して、悪いことであったり、無能という意味ではありません。
新しい働き方を探せば、必ずあなたに合った働き方が見つかるでしょう。
そのために、今からできることから始めましょう。
知識を身につける
資格を取得することで今後の転職を有利に進めることもできます。
- 必須資格・・・国家資格に多く、業務独占資格と呼ばれる、資格保有者でないとできない仕事があるなど専門性の高いもの。就職する際に必ず求められるもの。
- 必置資格・・・企業などがその業務を行うにあたり、必ず1人は資格保有者が必要となる資格で、就職活動を有利に進められるもの。
その他にも資格は、持っていればあなたのスキルの証明となり、必ず助けになってくれるはずですのでどんな資格や知識でも取り入れることで強みを増やしましょう。
副業を始める
最近では、副業を解禁とする企業も増えてきています。
副業も色々な種類があり、今ではYouTuberなどの動画クリエイターや、クラウドソーシングでパソコン1つで始められるもの。
フリマサイトで自作の手芸品を販売するなどなんでも副業として成り立つ時代となりました。
ある意味、一番簡単に始められる行動かもしれませんね。
転職活動を始める
今の会社には向いていないが、会社員として働きたい場合には転職活動から始めましょう。
しかし、転職にもメリットもあればデメリットもあります。
メリット
- キャリア、給料アップ
- 環境の変化
デメリット
- 退職金の積み立てのリセット
- 変化した環境が必ずしも良いとは限らない。
上記のようにメリットデメリットも表裏一体のものもあり、必ずしもすべてが好転するわけではないので慎重に行いましょう。
会社員であるメリット・デメリット
様々な働き方がある現在ですが、会社員であることを選ぶ人が多いことも事実。
そこには大きなメリット、またデメリットもあります。
会社には向いていないと思われた人も、会社員であることのメリットデメリットは再度確認してから、今後の行動を決めてみてもいいかもしれません。
会社員であるメリット
- 安定した収入が自動的に得られる。
- 社会保障の充実や半額負担。
- 福利厚生サービス。
- 会社のノウハウやスキルを得られる。
- 社会的信頼を得られる。 など。
会社員であるデメリット
- ルールに縛られる。
- 人間関係が選べない。
- 収入に関して限界がある。大幅アップは少ない。
- 仕事を選べない。自由に働けない。 など。
会社員に向いてない,無能まとめ
ここまで、会社員に向いていない人は無能なのか?
向いていない人にはどのような選択肢があるのかをお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると
- 会社員に向いていない=無能ではない
- 「向いていない」にはそれぞれの理由がある。
- 会社員に向いていないと感じたら、無理に会社員を続ける必要はない。
- 会社員でいること、いないことはどちらも悪いことではない。
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。