仕事に行きたくない?涙が出る時の対処法を解説

朝を迎えた時に、「仕事に行きたくない」と考えたことはないでしょうか。
涙が出るほど仕事に行くのが嫌な人は、働くことに限界がきている可能性があります。

本記事では、仕事に行きたくないと考えると涙が出る理由や対処法を説明しています。
転職や退職を検討するメリット・デメリットにも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

涙が出るほど仕事に行きたくない状態は危険

仕事に行きたくないと考えるだけで、涙が出る状態は、心がSOSを出しています。
この状態が続くと、最悪の場合、うつ病になりかねません。

自分の限界を超えたまま働き続けると、心や体に変化が出ます。
自分自身や家族、友人がその変化に早く気づくためにも、突然涙が出るときの精神的・身体的症状を知りましょう。

精神的症状

「仕事に行きたくなくて辛い」と限界を迎えた時の精神的な症状は、涙が出ることだけではありません。

他にも、以下のような精神的症状が現れます。

  • イライラする
  • 何をしても楽しくない
  • 人に会いたくない
  • 1日中、気分が落ち込む
  • 自分に価値はないと思い込む
  • 話しかけても反応が遅い

一概には言えませんが、この状態が2週間以上続く場合は、うつ病の可能性が上がりますので注意が必要です。

身体的症状

突然涙が出てしまうほど仕事に行きたくない状態が続くと、体にも変化が現れます。

  • 眠れない
  • 疲れやすい
  • 過食・食欲不振
  • 体がこわばる
  • 吐き気がある

上記のような身体的症状に、精神的症状が加わるのであれば、心や体が休息を求めているサインです。

涙が出るほど仕事に行きたくない理由

涙が出るほど仕事に行きたくないと考える状態には、理由があるはずです。
日本労働調査組合は、「仕事に関する悩み」の統計を以下のように提示しています。

  • 職場の人間関係 38.6%
  • 評価・待遇への不満 38.6%
  • 仕事の進行が非合理的 26.5%
  • 仕事の量が多い 22.2%

このデータを見ると、職場での人間関係の悪化や仕事量に合わない給料の低さなどが、多くの人が悩む原因になっているのがわかります。

人間関係

人間関係の良し悪しで、仕事の楽しさが決まると言っても、過言ではありません。
パワハラやセクハラ・いじめなど、本来あってはならないことがあると「仕事に行きたくない」と考えるのは当然です。

人間関係に悩み、我慢をしすぎた状態では、突然涙が出てもおかしくないでしょう。

仕事にやりがいを感じない

やりがいを感じずに、ただ言われたとおり仕事をこなすのは、ストレスになります。
会社の利益になったり、誰かの役に立ったりすることが明確にわかると、自分の仕事にやりがいを感じます。

しかし、上司に言われたことをただやり続けるだけの仕事は、淡々と作業をこなすロボットのようで面白味がありません。

やりがいのない仕事が続くと、自分の仕事に価値が見いだせなくなり、仕事に行きたくないと感じるでしょう。

睡眠不足

睡眠不足が続いた状態で仕事をすると、頭が働かなくなるだけではなく、心や体にも大きな負担をかけます。

不摂生な生活での寝不足ならば、生活のリズムを整えることで、解決します。
ですが、残業や接待など自分以外に原因がある場合は、睡眠不足はすぐには解消できません。

うつ病の初期症状に「不眠」があげられるように、睡眠不足が続く状態は、心の病にかかる引き金になりかねないのです。

仕事でミスをする

仕事でのミスは、誰でもあり得ることですが、ミスをしたことで非常に落ち込む人もいるのではないでしょうか。

気持ちを上手く切り替えられると良いのですが、落ち込む気持ちが続くと仕事に行きたくないという考えが生まれます。

「失敗は誰でもする」と考え、次に同じミスをしないための対策へと気持ちのベクトルを変えられると、気持ちが軽くなるでしょう。

給料や待遇が悪い

給料の低さや会社の待遇の悪さに、ストレスを感じている人も多いのではないでしょうか。
「仕事に関する悩み」の統計からも、給料や会社の待遇への不満は、4割近くの人が抱えている悩みだとわかります。

お金がないと生活に余裕がなくなりますし、家族を養っている人は「もっと稼がないと…」と責任を強く感じるかもしれません。

頑張っても給料が上がらず、会社からの待遇も悪いままでは、仕事に行きたくないという考えに至る可能性があります。

忙しい

忙しいあまりに、仕事に行きたくないという気持ちを無視しながら働き続けるのは、危険です。
厚生労働省によると、うつ病になった人の3/4は、自分が病気だと気づかずに適切な対処をしていないとあります。

早めに対処できれば、うつ病の重症化も防げるので、忙しいからと言って自分の気持ちを無視するのはやめましょう。

涙が出るほど仕事に行きたくない時の対処法

涙が出るほど仕事に行きたくない状態の人は、自分を犠牲にして頑張りすぎています。

頑張って仕事をするのは良いことですが、キャパオーバーしてしまっては元も子もありません。
辛い状態から脱出するためにも、これから紹介する対処法を試してみてください。

休む

仕事のことを考えると、涙が出るほど辛いと感じる人は、すぐにでも休息をとりましょう。
動物は、怪我や病気をしたら動かない方が良いことを生存本能で知っているので、回復するために動かずにじっとしています。

突然涙が出てくるのは、うつ病への入り口に立っているのかもしれません。
うつ病は「心の怪我」のようなものなので、早く回復するには休むことが必要不可欠です。

気持ちを整理する

涙が止まらないと頭も冷静に働かないので、まずは自分の気持ちを整理しましょう。
仕事に行きたくない原因をノートに書き出してみると、自分が何に悩んでいるのかわかります。

悩みの原因が人間関係なら、異動願いを出したり転職をしたりしても良いでしょう。
給料の低さが原因なら、条件の良い仕事を他に探しても良いのです。

自分の悩みの種に気づけると、次にやるべき行動が見えてきます。

運動する

涙が出るほど辛い気持ちを、和らげるために効果的なのが運動です。
運動は、うつ状態の回復につながることが「うつ病運動療法の現状と展望」という学術で明らかにされています。

特におすすめする運動方法が、有酸素運動。
代表的な運動方法として、ウォーキング・軽いジョギング・水泳・ヨガなどがあります。

有酸素運動をすることで、脳内にエンドルフィンという幸せを感じるホルモンが作られ、心と体がリラックス状態になるのです。

仕事に行きたくないと考えるときは、体を動かして幸せホルモンを増やし、心と体を癒してあげましょう。

趣味に時間を当てる

「趣味に充てる時間=自分の好きなことをする時間」なので、楽しいことをしているときは、仕事に行く辛さを忘れられます。

だからといって、好きなことがない人は、無理をしてまで趣味を作る必要はありません。
涙が止まらないほど心が疲れているときは、休息をとるのを優先させましょう。

転職する

人間関係の改善ができない、給料が上がる見込みがない場合は、思い切って転職するのも良いでしょう。

環境が変われば人間関係も変わりますし、給料の高い仕事に就けば、お金の悩みから解放されます。
仕事に行きたくない状況から脱出するために、自分から今の状況を変えてみるのもおすすめです。

相談する

先ほども述べたように、うつ病になった人の3/4は、病気と思わずに1人で辛い症状に耐えています。

1人で抱え込むよりも、誰かに相談をすることで、涙が止まらないほど苦痛な現状から脱出できる可能性があるのです。
用途に合わせて相談できると、より辛い状況が改善しやすくなりますので、用途別にご紹介します。

家族・親友

仕事に行くのが辛いという気持ちを聞いてほしい時は、心に寄り添ってくれる家族や親友への相談がおすすめです。

家族は生まれたときから一緒にいるので、考えや性格をよく理解したうえで話を聞いてくれるでしょう。
親友は気心が知れているので、辛いと感じる気持ちに寄り添ってくれるはずです。

上司

涙が出るほど辛い環境を変えたいなら、上司に相談をしましょう。
部署が多い会社なら異動願いが通れば、環境をガラッと変えられる可能性があります。

会社自体に行くのも無理なようならば、退職の相談をしてみてください。
上司への相談ができれば、今の状況を変えるきっかけになり、涙が出る症状も減らせるでしょう。

病院

涙が止まらないという精神的症状を、どうにかしたいと考えるなら、心療内科を受診しましょう。
症状を話し、自分に合う薬の処方や認知行動療法などの治療をしてもらえば、心も落ち着きを取り戻します。

「病院へ行くのはちょっと…」とためらう人は、家族や友人に付き添ってもらうと心強いです。

異動願いを出す

会社に異動願いを出すのも、環境を大きく変えるのに良い手段と言えるでしょう。
部署が多い会社であれば建物内だけで異動が済みますし、全国に支店がある会社なら、転勤すれば会いたくない人に会わずに済みます。

異動願いを出すのは、悪いことではありません。
辛い状況に立っている自分を守るために、一度上司に相談をしてみましょう。

涙が出るほど仕事に行きたくない人が考えるべきこと

体の病気や怪我のように目に見える症状なら、他の人から症状の辛さに気づいてもらいやすいかもしれません。
一方で、心の症状は目に見えないので、心の辛さは自分にしかわかりません。

自分の1番の味方は自分自身なので、楽になる考え方を身に付けましょう。
これから、心が楽になる考え方を6つご紹介しますので、参考にしてください。

甘えではない

体の病気や怪我をしたときは治療をするのに、心の病気になると積極的に治療をしないのはなぜでしょうか。
それは、「心の病気は甘えだ」と考えている人が多いからかもしれません。

心と体の両方が健康だから仕事ができるのであって、どちらかが不健康であれば、最悪の場合仕事すらできなくなります。

体の病気や怪我と同じように、心の病気にも早めの対処が大切なので、まずは「自分は甘えているだけかも」という気持ちを捨てましょう。

自分を責めない

仕事でのミスを引きずったり、仕事に行きたくないと考える自分を責めたりしてはいないでしょうか。

厚生労働省が出した資料によると、うつになりやすい考え方のひとつに「自分を責める」ことがあります。
心の健康を保つには、物事を前向きにとらえる考え方が重要ですので、自分を悲観するのをやめましょう。

転職時に周りに迷惑がかかると考えない

「自分の都合で転職をしたら、周りに迷惑がかかる」と考え、転職できずに我慢していないでしょうか。

「周りに迷惑をかけてしまうから、転職できない」と考えて、無理をして働き続ける方が危険です。
無理が続くと心だけでなく体の状態まで悪くなり、ある日突然、入院が必要になる事態も起こり得ます。

迷惑がかかると考え込むよりも、転職の希望日を早めに伝えたり、引継ぎのマニュアルを作ったり行動すれば、周りの負担も減らせます。

今の時代転職は珍しくない

今の時代、転職は珍しくはないので、転職するのを重荷に感じる必要はありません。
2021年にマイナビが行った調査によると、20代〜50代男女の転職率が、6年間の内で過去最高の「7.0%」になることがわかりました。

その中でも、在職中に転職をした人の割合が70%を超えているので、今の時代転職は珍しくないとわかります。

自分を優先する

自分の気持ちを押し殺してまで、他人を優先するのは、やめましょう。
人の立場を考えて行動できるのは素晴らしいですが、自分の意に反してまで他人を優先する必要はありません。

自分の負担になることを続けて、仕事に行けなくなったとしても、他人が養ってくれるでしょうか。
許容範囲を超えてまで他人を優先するのをやめて、自分自身を大切にしてください。

辛いことを続ける必要はない

涙が出るほど無理をして、辛いことを続ける必要はありません。
無意識に涙が出る症状が2週間以上続くのであれば、病院を受診しましょう。

病院で診断名がつけば、傷病手当の請求もできるので、お金の心配も減らせます。
うつ病のような状態が重くなれば、仕事をするのも難しくなり、自分の命まで捨ててしまうかもしれません。

辛いことを続けても良い方向には行きませんので、自分を大切にしてください。

涙が出るほど仕事に行きたくない人に当てはまる特徴

日本人の多くの人に、几帳面で真面目・責任感が強いという特徴があります。
この特徴に加えて、これからご紹介する考え方や行動が重なると、無理をして仕事をしがちになります。

自分に当てはまる特徴があるかもしれないので、参考にしてください。

完璧主義

完璧主義が行き過ぎると、仕事に行きたくないと限界を感じても「仕事はきちんとせねば」と考えて無理をします。

また、完璧主義の人は自分に厳しいので、ミスは許されないと考えるかもしれません。
1回のミスでも、涙が出るほど激しく落ち込み、「もう仕事に行きたくない」と思う人もいるでしょう。

どんなに偉い人でもミスはありますから、失敗しても次に活かそうと、前向きにとらえて良いのです。

責任感が強い

責任感の強さが、自分を犠牲にしてまで、無理をする原因になってはいないでしょうか。
特に長男・長女の人は下の子の面倒を見る機会が多く、甘えたくても「しっかりしないといけない」という考えが、小さい頃から身についています。

責任感が強い人は、仕事において信頼を多く得ますが、ときには人に頼って自分の負担を減らしましょう。

1人で抱え込む

1人で悩みを抱え込む人は、涙が出るような辛い状況にいても、無理をしがちです。
辛い思いをしていても1人で抱え込んでいては、悩んでいることに誰も気づいてくれません。

「限界が来てもう仕事ができない」という最悪な状態になる前に、誰かにSOSを出して助けを求めましょう。

涙が出るほど仕事に行きたくない人のNG行動

涙が出るほど仕事に行きたくない状態は、誰が見ても辛いことだと想像できますが、辛いときほどやらない方が良い行動があります。

ここでは、仕事に行きたくない人のNG行動を3つ紹介しますので、自分の行動に当てはまらないか確認しましょう。

無断欠勤しない

仕事に行きたくないと考え、涙が止まらなくても、無断欠勤は避けましょう。
無断欠勤をすることで行きたくないはずの会社から何度も電話が来たり、場合によっては自宅まで来たりなど、ご自身の得になることがないからです。

最悪の場合、懲戒処分となる可能性もありますので、公務員を例にあげてみます。
公務員の場合、法令によって「正当な理由なく10日以内の間勤務を欠いた職員は、減給又は戒告とする」と定められています。

このように理由なく休むと処分の対象となりますので、無断欠勤はせずに病院で診断書をもらって、休むための正当な理由を作りましょう。

突然やめる

仕事に行きたくないからと、突然仕事をやめるのもおすすめできません。
突然退職をする行為は、民法709条の「不法行為」に該当し、場合によっては会社から損害賠償を請求されます。

無断退職をして会社との連絡を絶ったままにすると、年金や健康保険証の手続きに必要な書類も届かず、自分が不利になるだけです。

会社に行くことが涙が出るほど辛いのであれば、退職代行を使う手もありますので、突然やめないようにしましょう。

我慢し続ける

1番してはいけない行動が、涙が出るほどのきつい状態を、我慢し続けることです。
仕事のことを考えただけで涙が出るのは、自分に限界が来ています。

会社はあなたの健康や命を守ってはくれないので、限界を超えてしまう前に、転職や退職を検討しましょう。

転職・退職する際の注意点

人にはそれぞれ許容範囲があり、何週間も涙が出るのに我慢をして仕事に行くと、いつか限界を迎えます。

心や体に限界がきている人は、今の仕事は自分に合わないと考え、転職や退職を視野に入れましょう。
ここでは転職・退職をする際の注意点を3つ紹介しますので、参考にしてください。

事前に伝えておく

転職や退職をするときは、事前に会社にやめる意思を伝えておきましょう。
民法627条に、雇用期間が定められていない場合は「退職意思を伝えてから2週間経てば、退職が認められる」ことが記載されています。

退職を事前に伝えておけば、会社も余裕を持って求人を出せるので、お互い嫌な思いをせずに済むでしょう。

引き止めの対応策を考える

退職の意思を伝えると、引き止められる可能性がありますので、対応策を考えておきましょう。

会社にとって労働者がやめてしまうと、新たに人材を探して、また1から育てる手間がかかります。
引き止めに成功すれば、その手間が省けるので、ラッキーなのです。

引き止められて会社に残っても、悩みの種が解消されなければ、涙が出るほど辛い状況は変わらず自分だけが苦しみます。

引き止められても強い意志を持って、やめることを伝えましょう。

やめられない場合は退職代行を検討する

引き止められて断れず、会社をやめられない場合は、退職代行の検討をおすすめします。
退職代行は、「労働者の代わりに退職する意思を会社に伝えてくれる」サービスです。

退職に必要な書類の手続きもしてくれるので、自分で会社をやめられなくて困っている場合は、退職代行を視野に入れましょう。

転職・退職する際のポイント

転職や退職をしようと決めたら、涙が出るような辛い思いを繰り返さないために、事前にしておくと良い行動があります。

ここでは、転職や退職をする際にしておくと良い4つのポイントを紹介しますので、参考にしてください。

転職サイトに登録する

今の会社で働き続けるのが、涙が出るほど辛いときは、在職中から転職サイトに登録しましょう。
先ほども述べたように、2021年度の7割もの転職者が、在職中に転職しています。

在職中に次の仕事が見つかれば、1日も空けずに次の職に就くことも可能なので、金銭面での心配も減るでしょう。

求人情報を知る

仕事をすることが少しでも楽しいと感じるためには、働きたいと思う会社の求人情報を、詳しく調べておきましょう。

求人サイトを見れば、給料や休暇日数などが掲載されていますし、ハローワークに行けば、気になる会社の評判を教えてくれることもあります。

情報量が多いと、自分の理想とする会社を絞れますので、求人情報の収集には力を入れましょう。

給料や待遇を決める

仕事に行きたくないと感じた原因が、給料の低さや待遇の悪さによるものなら、自分の理想を決めておきましょう。

給料や待遇の条件を決めておけば、就職活動のときに入りたい会社を絞れるので、スピーディーに再就職できる可能性が上がります。

転職活動を始める

在職中からの転職活動はできないと、感じてはいないでしょうか。
求人サイトは携帯で簡単に見られますし、平日に休みをとれるなら、ハローワークで転職活動ができます。

いつでも面接を受けられるように、先に履歴書を書いても良いかもしれません。
在職中からでも転職活動はできますので、今の仕事が辛いと感じる人ほど、早めに転職活動を始めましょう。

転職のメリット・デメリット

転職は今時珍しくないとわかっていても、「最低3年は働かないといけない」という古い考えを押し付ける人もいて、転職への不安をあおります。

転職に不安を感じるのであれば、転職するメリット・デメリットをあげてから判断するのはいかがでしょうか。
ここでは転職するメリット・デメリットをご紹介しますので、参考にしてください。

メリット

仕事に行きたくないと考え続けているのであれば、転職した方が自分にとってプラスになることも多いはずです。
涙が出るほどの限界状態にある人は、転職する大きなメリットがありますので、2つ紹介します。

環境が変わる

誰でもわかることではありますが、転職は今の辛い状況を大きく変える、きっかけになります。
これまでと同じような職種に就けば、今までのキャリアや実績が認められ、給料が上がる可能性があるのです。

人間関係に悩む人は、転職すれば会いたくない人と一緒に働くこともなくなり、気の合う同僚にも恵まれるかもしれません。

成長する

転職は、自分が成長できる場所を見つけられる良い方法です。
悩みを抱えて仕事をしていると、自分の思考が辛い方へと偏ってしまい、仕事に集中できていない可能性があります。

転職をきっかけに悩みが解消されれば、仕事に集中でき、自分の能力が開花することもあるでしょう。

デメリット

転職は、今の辛い状況から脱出できる手段だとわかりましたが、反対にデメリットも存在します。

ここでは、転職のデメリットを2つご紹介します。
前もって転職のデメリットを知れば、転職への不安を減らせるので、参考にしてください。

転職しても環境が変わるかわからない

転職をしても、環境が変わるかわからないのが、転職のデメリットにあげられます。
今の悩みからは解放されますが、転職先にパワハラやいじめをする人もいれば、自分を評価してくれない上司がいるかもしれません。

ですが「そんなこともある」と考えれば、転職先に過度な期待をせずに、転職が失敗だったという思いを減らせるでしょう。

社会的信用が失われる可能性がある

車や家の購入にローンを組んだり、賃貸の契約をしたりするときに、転職が不利になることがあります。

金銭関係の契約には社会的信用が重視されるので、仕事を転々とすることが、ローンや家賃の滞納につながると判断されるかもしれません。

勤続年数で契約が決まる可能性もありますので、ローンを組んだり賃貸の契約をしたりするときは、転職をしてすぐは避けた方が無難でしょう。

退職代行のメリット・デメリット

涙が出て仕事に行けない状態が続いているときは、退職代行を利用しても良いでしょう。
退職代行とは「退職したい本人の代わりに会社へ退職意思を伝え、退職に関する手続きを行うサービス」です。

退職代行の申し込みは、電話やメール・LINEなどで簡潔に行えます。
ここでは退職代行を使うメリット・デメリットを解説しますので、これからの検討に役立ててください。

メリット

退職代行のメリットは、以下のようにあげられます。

  • 自分で会社に退職の意思を伝える必要がない
  • 退職に関する手続きをしてくれる
  • 会社とトラブルになっても対応してくれる

会社と連絡すらとりたくない場合は、退職代行が代わりに退職意思を伝え、退職に関する書類の手続きもしてくれます。

民法627条で「退職の申し出をして2週間が経過すれば退職が受理される」ことが決まっているので、退職代行が利用できれば、ほぼ100%退職できます。
また、会社の嫌がらせによるトラブルにも対応してくれますので、安心して利用できるでしょう。

デメリット

退職代行のデメリットは、以下のとおりです。

  • 退職するのにお金がかかる
  • 退職代行を利用できない職業がある

自分で退職を申し出れば費用はかかりませんが、退職代行の利用には約3万円〜5万円前後のお金がかかります。
そして、退職代行は全ての労働者が利用できるわけではないのです。

国家公務員法の第61条に「公務員の退職の手続きは任命権者が行うこと」とされているので、公務員は退職代行の利用ができない可能性が高いです。
他にも利用できないケースもありますので、退職代行を利用する際は、利用が可能かどうかの確認が必要です。

【涙が出る】仕事に行きたくないまとめ

今回は、涙が出るほど仕事に行きたくないと感じる理由や、そのときの対処法をご紹介しました。
この記事のポイントをおさらいすると、以下のとおりです。

  • 仕事のことを考えると涙が出るのは「心のSOS」のサイン
  • 辛い時には自分を優先させる
  • 転職や退職を視野に入れても良い
  • 会社に行くのも辛い時は退職代行が利用できる

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。