給料が安すぎて生活できない?若者や公務員の給料は安すぎなのか解説

給料安すぎるとお悩みのとき、職業や年齢ごとの給料基準をご存知でしょうか。
あなたと同じ条件の人の給料基準を知っておきましょう。

今回のこの記事では、職業、年齢、性別、地域ごとの給料基準や給料が職業ごとに安すぎるのかについて解説しています。
給料が安すぎるときの対策方法も紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

給料の基準

日本の給料の基準を知り、給料が本当に安すぎるのか確かめる必要があります。
男女別・業種別・地域別に給料の基準をご紹介します。

男女別給料基準

男女別の給料基準を見れば、あなたの給料が安すぎるのか確かめることができます。

男性の給料基準 女性の給料基準
20代 363万円 317万円
30代 474万円 378万円
40代 563万円 402万円
50代〜 664万円 435万円

女性の場合、妊娠出産に伴い男性と同じ勤務形態で働くことができないケースがあります。
そのため、女性の方が男性よりも給与基準が安い傾向です。

業種別給料基準

業種別給料基準は次の通りです。
あなたが働いている業種を確認し給料が安すぎるか確かめましょう。

メーカー 455万円
金融 455万円
総合商社 434万円
専門商社 408万円
IT・通信 433万円
建設・工業・不動産 416万円
医療 410万円
広告・メディア 405万円
サービス 367万円
小売・飲食 351万円

比較的昇格が早い、メーカーや金融業は給料が高い傾向にあります。
飲食業は昇格のタイミングが少ないため給料が安い場合が多いでしょう。

地域別給料基準

会社が所在する地域によっても給料基準が異なります。
あなたの会社が所在する地域の基準を確認し、給料が安すぎるか確かめましょう。

関東 422万円
東海 393万円
関西 383万円
中国・四国 377万円
北信越 374万円
北海道・東北 369万円
九州・沖縄 365万円

関東は、全国の中でも給料が高い地域となっています。
給料が安すぎると感じるときは、給料の高い地域の会社への転職も視野に入れてみましょう。

給料が安すぎる理由

給料が安すぎると感じているのには理由があります。
理由を紐解いていきましょう。

仕事に対する給料が見合ってない

給料が安すぎると感じる理由の1つは、仕事内容に対し給料が見合っていないことにあります。
専門的な知見が必要で限られた人しかできない業務を任されているのに他の人と同等の給料のとき、業務の難易度に対し給料が見合っていないため安すぎると感じてしまいます。

また残業しなくてはならないほどの仕事量をこなしているのに、一向に給料が上がらない場合も安すぎると感じてしまいます。

時給換算すると平均より低い

時給換算してみたとき、アルバイトで働いたときよりも低い時給となる場合給料が安すぎると感じてしまいます。

正社員は月給制のため、残業の定義がうやむやで気づくとサービス残業していることもあります。
そのため実際に働いた時間をいざ時給換算してみると、安すぎて驚くこともあります。

上記の場合、タイムカード通りに残業代を支払う厳格に勤怠管理を行う会社への転職を視野にいれましょう。

業界の給料水準が低い

給料水準が低い業界で働いているとき、給料が安すぎると感じることが多いです。
給料水準が低い業界は、長年働いてもほとんど昇給せず給料が上がりません。

そのため勤続年数が長くなれば長くなるほど給料が安すぎると感じてしまいます。
給料水準が高く昇給率の高い業界への転職を視野にいれることも大切です。

みなし残業がある

みなし残業も給料が安すぎると感じる理由の一つです。
残業代が出ないため、いくら残業をしても給料が増えないからです。

みなし残業は、残業代があらかじめ給料の中に含まれていて、定められた時間内の残業であれば残業代が出ない仕組みです。

たとえば30時間分のみなし残業がある場合、一ヶ月に30時間以上残業をしないと残業代が支払われません。
時給にして換算してみると数万円単位でタダ働きしていることになります。

安すぎる給料への対処法

給料が安すぎるとき、給料を上げるための対処方法を知ることが大切です。
給料アップのコツをご紹介します。

安すぎる給料への対処法:会社を辞める

給料が安すぎるときの対処法は、まずは会社を辞めることです。
なぜなら給料の安すぎる会社に居続けても昇給が見込めないためです。

業務や年齢に見合った昇給のある会社ならば、そもそも「給料が安すぎる」と感じていません。
会社の給料制度を変えることは難しいためこれ以上続けてもあなたのスキルアップに見合った昇給はあり得ません。

そのためまずは会社を辞めることが大切です。

安すぎる給料への対処法:転職する

給料が安すぎるときの対処法として転職することも大切です。
会社によっては同じ業務内容でも給料水準の高い会社があるためです。

規模が大きい会社や業績の伸びている会社を狙い転職してみましょう。
また、異なる業種への転職の場合、一からスキルを身につけることになるため負担が大きいだけでなく初任給も低くなってしまいます。

そのため、今よりも高い給料で雇用される可能性が高い即戦力採用に絞りましょう。

安すぎる給料への対処法:副業をする

残業するほどの業務量がなく給料が安すぎると感じるときには副業をすることも大切です。
正社員として働きながらできる副業をご紹介します。

WEBライティング

WEBライティングならばスキルがなくてもパソコンさえあれば副業をはじめることができます。
また出来高制のため、帰宅してから数時間や休日の空いた時間などあなたの空いた時間を活用して副業できることもメリットです。

仕事を探しも、クラウドソーシングサービスを用いれば24時間いつでも見つけることができます。
給料の相場は、25時間〜30時間程度ライティングしたとき8〜10万円程度稼ぐことができるでしょう。

プログラミング

プログラミングは専門的な知識が必要な分、高額を稼ぐことができる副業となります。
すでにプログラミングの知見がある場合には、副業としてはじめることが非常におすすめです。

プログラミングの副業案件もクラウドソーシングサービスから探すことができます。
稼げる相場は非常に高く、たとえば5ページ程度のホームページ作成で5万〜10万円程度稼ぐことができます。

安すぎる給料への対処法:給料の交渉をする

給料が安すぎるときの対処法として、上司へ給料の交渉をする手もあります。
あなたが辞めてしまったときにかかる費用を加味すると給料を上げた方が会社にとって良いと判断する場合もあるためです。

あなたが会社を辞めてしまったとき、会社は採用活動もしくはあなたの業務を外注する必要が出てきます。
どちらも大幅な費用がかかるため、それよりもあなたの給料をアップした方が会社にとって安く済むという場合もあるのです。

安すぎる給料への対処法:昇進する,資格などスキルを身につける

給料が安すぎるとき、資格を取ったりスキルを身につけて昇進を目指すことも大切です。
役職がつけばその分手当がもらえるため給料が上がります。

またもっと給料水準の高い他の会社へ転職することもできるようになります。
給料アップのための選択肢が広がるため、スキルアップや資格の取得はおすすめです。

安すぎる給料への対処法:節約する

給料が安すぎると感じるときには、節約することも大切です。
収支を見直して節約すると、意外と給料が安すぎるという不満がなくなる場合もあります。

節約したいときは次のポイントを抑えましょう。

  • 固定費を見直し削る

→使用していないストリーミングサービスの解約

→スマホWi-Fiなどを安い業者へ変更

  • 給料が入ったら食費・交際費など予算ごとに事前振り分けする

上記を意識するとストレスなく使いすぎを防止することができます。

安すぎる給料への対処法:開業・独立する

給料が安すぎると感じているときには、開業し独立することもおすすめです。
独立すれば仕事を獲得すれば獲得しただけ自分の報酬となります。

自分のスキルに自信があるときや事業戦略を立てることが得意なときには開業独立を視野に入れることもおすすめです。

日本の給料は安すぎる?

給料が安すぎる理由としてそもそも日本の給料が安すぎることにも原因があります。
日本の給料が安すぎる理由を解説していきます。

日本の給料が安すぎるのはなぜか

日本の給料が安すぎるのはなぜでしょうか。
理由は次の2つにあります。

  • 日本の経済が成長していないこと
  • 終身雇用の安定した労働環境

まず日本の経済全体が1990年以降ずっと低成長が続いています。
日本経済を支える資力だった製造業がIT化グローバル化に乗り遅れ、国際競争についていけなかったことが原因の一つです。

そして日本は終身雇用の年功序列制度の企業がほとんどです。
一つの企業に長く勤めた方が得をするようなシステムのため、多少給料が低くとも、そして給料を上げなくても皆一つの会社に長く居続ける仕組みが出来上がっているのです。

安すぎる給料で生活できない人も

安すぎる給料により生活できない家庭も増えています。
その理由は、インフレや国民の税負担額の上昇にあります。

日本の平均年収は、この30年間でほとんど上がっていないのにも関わらず社会保険料・国民年金保険料などあらゆる税金が上がっているのです。

そのため同じ年収でも手取りが減っています。
実際に年収700万円のとき、この15年で手取りは50万円も減っているのです。

それだけでなく近年のあらゆる物の物価が上昇しています。
結果として給料の手取りが安すぎるのに物価が上昇しているため、生活できない人が増えているのです。

日本の給料安すぎに対する知恵袋,2ちゃんねる

日本の給料が安すぎると感じている人は多く、知恵袋や2ちゃんねるでは次の声が上がっています。

  • 手取り15万円なのに責任を押し付けられる
  • 時給1000円でクオリティの高い接客を求められる

日本の給料が安すぎるという声はもちろんですが、それ以上に安すぎる給料なのに質を求められることに対しての不満の声が目立ちます。

頑張りが給料に反映されずむしろ安すぎる給料で今以上の頑張りを求められる日本の現状が見えます。

給料が安すぎる:年代別編

給料が安すぎる原因は年代ごとに問題があります。
年代別に給料が安すぎる要因を紐解きます。

給料が安すぎる:若者編

給料が安すぎると感じている若者は多くいます。
その理由は日本全体で安すぎる初任給が設定されているためです。

「中小企業は初任給が低くて当たり前」「同業他社の初任給と横並びにするのが当たり前」という会社側の意識があり、なかなか初任給が上がらないのです。
ただインターネット業界やゲーム業者の中には初任給の引き上げをおこなっている会社もあるため、妥当な初任給を提示する会社に就職しましょう。

給料が安すぎる:40代編

40代は働きざかりで会社の勤続年数も長くなる年代です。
長く勤めているにも関わらず手取りが15〜25万円程度で給料が安すぎると感じている40代は多くいます。

また特に40代は給料の差がよりひらく年代でもあります。
大企業に勤めている場合年収が900万円を超えることもあるのです。

年収に2倍以上の差が生まれるため、大企業に勤める40代と比較し給料が安すぎると感じる場合もあります。

給料が安すぎる:職種別編

給料が安すぎると感じる人の多い職種をご紹介します。本当に給料が安すぎるのか、またどのように対策すべきかをまとめました。

給料が安すぎる:国家公務員編

国家公務員として働いている人の中には給料が安すぎると感じている人もいます。
たしかに国家公務員は、利益を追求する会社ではないため若い時は民間の企業よりも給料が安いことがあります。

ただし国家公務員は一般の会社とは異なり必ず昇給が保証されています。
そのため勤続年数が長くなれば長くなるほど、給料が安すぎると感じることはなくなるでしょう。

給料が安すぎる:病院の薬剤師編

病院に勤める薬剤師は、給料が安すぎると感じることがあります。
その理由は、調剤薬局・薬局・製薬企業に勤める薬剤師と比較するとたしかに給料が安いためです。

病院の薬剤師は年次昇給がなく、役職ポストにつける数が限られています。
また急性期病院の場合には実際に患者さんの治療に立ち合ったり、薬局薬剤師と比較しより高い専門性が求められます。

業務内容と他の薬剤師の給料と比較すると安すぎると感じます。

給料が安すぎる:自衛隊編

自衛隊の給料も安すぎると感じている人が多いです。
理由は、自衛隊はもしものときには命をかけて国を守らなくてはなりません。

そうでなくても日々肉体を酷使して働いています。

それなのに40代で給料は良くて740万円程度なのです。
労働量やもしものときに命をかけることを考慮すると決して高いお給料とは言えないのです。

給料が安すぎる:官僚編

官僚は激務の割に給料が安いことから、給料が安すぎると感じ転職する人も多いです。
官僚の仕事量は非常に多く、激務で日をまたいでも家に帰ることができないほどです。

それなのにお給料は30代で年収600万円程度です。

しかも残業時間は実際の3割程度しかつきません。7割はサービス残業ということになります。
年収は決して低いわけではありませんが、仕事量を踏まえると官僚はお給料が安すぎると判断できます。

給料が安すぎる:正社員編

正社員で働いていて給料が安すぎると感じている人は多くいます。
特に手取りが15万円程度だったり、年次昇給がなく仕事の難易度だけが上がっている会社の場合には特に安すぎると感じてしまいます。

昇給が見込めない業種のときや実際に働いた時間を時給換算してあまりにも安すぎるときには転職を視野に入れた方がよいでしょう。

給料が安すぎる:派遣編

派遣社員はボーナスがでない上に昇給がないため、給料が安すぎると感じる場合が多いです。
派遣会社と時給で契約して働いているため、派遣先の企業で直接雇用してもらえない限り昇給したりボーナスがもらえることはありません。

正社員との給料の差は以下の通りです。

年収の差額
20代 50万円
30代 100万円
40代 160万円
50代 250万円

給料が安すぎる:ベンチャー編

ベンチャー企業はスタートしたばかりで成長途中の企業のため売り上げが安定していません。
人件費にかけられる費用が限られているため、ベンチャーは給料が安すぎると感じる社員も多いです。

給料が安いのに会社の成長のため、多くのスキルと労働時間を貢献しなくてはなりません。
スキルを磨きたい人には最適ですが、高い給料を求める人にはあまりおすすめできないのです。

給料が安すぎる:看護師編

看護師の平均給料は30万円と決して低いわけではありません。
しかし給料が安すぎると感じる看護師が非常に多いです。理由は次にあります。

  • 手当から排泄の介助などもおこない仕事内容が激務
  • 夜勤があり最長17時間労働になる
  • 無給の勉強会がある
  • 命を預かる責任の重さ

ハードな仕事内容に割にずば抜けて給料が高いわけではないため、看護師や給料が安すぎると感じる人が多いです。

給料が安すぎる:エンジニア編

ITエンジニアはスキルレベルに伴い給料が上がっていく傾向にあります。
新人として入社したばかりの場合には給料が安すぎると感じることがあるでしょう。

ただし新人のときは年収400万円程度ですが、30〜40代になると年収700万円程度まであがります。

その後も実力次第で年収1000万円を超えることができる職種です。
若いうちは安すぎると感じることもありますが、スキルを磨いていけば十分な収入を得ることができます。

給料が安すぎる:バイト編

アルバイトで生計をたてている場合には給料が安すぎると感じている人も多いことでしょう。
たとえば東京都の最低賃金1,072円でフルタイム8時間働いたとき1ヶ月に得られる月収は、17万円程度です。

そこから社会保険料と国民年金保険料を支払うと14万円程度しか残りません。
生活していくのが非常に厳しく給料が安すぎると感じてしまう場合には時給の高い職種を掛け持ちしたり、正社員として働くことも視野に入れた方が良いでしょう。

給料が安すぎる:介護編

介護職は肉体労働で大変な仕事で夜勤があるにも関わらず、介護職の給料は安すぎる傾向にあります。

そのお給料は、常勤で18万円程度です。
介護職の給料が安すぎる理由は、利用料が国によって定められているためです。

事業者が利用者の利用料を決めることができないため、職員の給料をあげることができない傾向にあります。
転職や介護福祉士の資格を取り、給料アップを目指しましょう。

給料が安すぎる:保育士編

現在保育士不足は日本でも問題になっています。それなのに給料が安すぎるのではないかと感じている人も多いことでしょう。

保育士の手取り月収は20万円で安すぎるわけではありませんが、不足している割に高くない印象です。
ただし保育士の給料は年々上がっています。

実際に2017年〜2020年までの3年間だけでも年収にして21万円もアップしているのです。
安すぎると思う人もいますが、これからも給料水準が上がる可能性がある職種です。

給料が安すぎる:新卒編

日本の新卒の初任給は安い傾向にあるため、安すぎると感じている人が多いです。
「初任給は低くて当たり前」「他社もこのくらい」という日本の会社の意識の問題で低い傾向にあるのです。

古い考えを持たず初任給の引き上げを行う会社が少しずつ増えているため、高い初任給を提示する会社を選択しましょう。

給料が安すぎる:整備士編

自動車整備士のお給料は安すぎる傾向にあり、一般的な会社員のお給料と比較すると年収100万円程度安くなります。

真夏でも真冬でも1日中外で工業油まみれになりながら作業しなくてはなりません。

仕事内容がきつい割にお給料が低いため安すぎると感じる人が多いのです。
一般的に給料水準が高いディーラーの整備士に転職することがおすすめです。

給料が安すぎる:理学療法士編

理学療法士は、医療職の中でも給料が安すぎる職種となっています。
平均年収は、400万円程度で一般的な会社員よりも30万円程度平均年収が低くなります。

給料が安すぎる理由として理学療法士は飽和状態にあることや、1日のリハビリ点数に上限があり効率よく点数を加点できないことが挙げられます。
激務でなく定時に帰りやすい仕事のため、副業で補填することがおすすめです。

給料が安すぎる:美容師編

美容師も給料が安すぎるため、離職者が多い職種となります。
理由は美容師の給料形態にあります。

ほとんどの美容院は、固定給+歩合制となります。固定給は18万円程度です。
アシスタントの場合固定給だけで、勤務時間後にサービス残業して技術を習得します。

そのため割りに合わず安すぎると感じ他業種に転職する人が多いのです。
スタイリストとなり指名を獲得していくことや、最終的に独立することで給料をアップすることが可能です。

給料が安すぎるまとめ

ここまで業種や条件ごとの給料基準や、職種ごとに給料が安すぎるのかを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 仕事時間やスキルに伴った給料がもらえない場合安すぎると判断できる
  • 日本の給料相場自体が安すぎる
  • 給料が安すぎる場合は転職や副業で対策する

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。