引っ越しの正社員はきつい?原因や対処法を解説

どんな人にとっても身近な存在の引っ越し屋。
引っ越しをする際、多くの人がお世話になることでしょう。

体力勝負なイメージの引っ越し業界ですが、アルバイトも多く在籍しています。
ここでは、引っ越しの正社員の仕事内容や、ハードさについて詳しく説明していきます。

引っ越しの正社員の仕事内容

引っ越し屋の正社員の仕事内容の多くは以下の通りです。

  • 引っ越しをするお客様のお宅へ伺う
  • 荷物をトラックへ積み込む
  • 引っ越し先へ到着したら荷物を新居へ運ぶ

荷物を既に梱包している場合もありますが、梱包していない場合は梱包作業も行います。

家具や家電など容易に運ぶことができない荷物の梱包や運搬も行います。
お客様の大切な荷物のため、決して傷をつけないように細心の注意を払わなければいけません。

引っ越しの正社員がきつい理由

引っ越し屋の正社員の業務はきついイメージを持たれがちです。
なぜきついと言われるのか、引っ越しの正社員がきつい理由について詳しく説明していきます。

肉体的な辛さ

一般の人は自力で運搬することができないため、引っ越し屋に運搬作業を依頼することがほとんどです。

大きな家具や家電は重量が大きいため運搬に苦労します。
また、エレベーターのない住宅の場合は階段を使って荷物を移動する必要があります。

普段の運動では使わないような筋肉を使う場合もあるため、体力に自信があっても肉体的につらいと感じる人もいるようです。

精神的な辛さ

肉体的な辛さだけでなく、精神的にもきついと感じてしまうのが引っ越し業務です。
どんなに重い荷物でも、どんなに運搬経路が狭くても、すべての荷物を落下させたり破損させたりしてはいけません。

万が一壊してしまったら弁償する必要があります。
さらにその品が思い出のものの場合は、弁償では済みません。

荷物を絶対に傷つけないようにと細心の注意を払う必要があるため、精神的な疲労を感じる人もいるようです。

仕事の忙しさ

特に引っ越しが多いとされている年度の変わり目では、1日に複数の現場で作業を行う必要があります。

どんなにタイトなスケジュールでもお客様の予定をずらすことはできません。
そのため、効率よく作業を行う必要があります。

特に繁忙期では残業をしなければならないこともあります。
仕事の忙しさから引っ越し屋の正社員はきついと感じる人もいるようです。

給料の低さ

引っ越しの正社員は、一般的な会社員よりも給料が高いと言われています。
しかし、体力的にきつい仕事のため、給料が割に合わないと感じる人もいるようです。

また、繁忙期は仕事量が多く残業があることもあります。
そのため給料が高くなる反面、閑散期は仕事量が少なく残業代も入らないことから給料が低くなることもあります。

休憩が取れない

繁忙期に限っては、引っ越し屋の正社員は休暇や休憩を取ることが難しいです。
年度の変わり目の3〜4月や、年の変わり目の11〜12月では、普段より多くの人が引っ越しをします。

引っ越し屋の売り上げのうち、この繁忙期の売上がそのまま当年の利益に直結するといっても過言ではなく、多くの人手が必要となっています。

クレーム

引っ越し作業はお客様の目の前で行うことが多いです。
そのため、運搬作業中に家具や家電などの荷物をぶつけると直接クレームを受ける場合があります。

さらに、稀に「あなたは身体が細いからこの荷物を任せられない」「もっとちゃんと運べよ」といった理不尽なクレームや罵倒にも対応しなければいけないこともあります。

何度も現場をこなすことができれば、自然と対応に慣れていきますが、慣れるまではきついと感じる人もいるそうです。

腰痛

引っ越し屋は腰痛になりやすい仕事といえます。

重量物を運ぶ際、体全体に負荷がかかりますが、特に腰には大きな負担がかかります。
運搬時に中腰姿勢になることが多く、この姿勢を長時間続けることで、腰痛を悪化させてしまうことがあります。

人間関係

引っ越し作業は体力勝負ということもあり、体育会系の人が多く在籍しています。
失敗した時には怒鳴られることもあり、体育会系独特のノリや雰囲気が苦手な人はきついと感じてしまうことがあります。

全ての引っ越し屋が体育会系というわけではないので、苦手な方は会社の雰囲気や特色をよく見てから入社しましょう。

引っ越しの正社員がきつい時の対処法

引っ越しの正社員の仕事は、体力的にも精神的にも辛く感じることもあります。
しばらく働いてみても、なかなか慣れずきついと感じる場合の対処法をご紹介します。

転職する

引っ越しの正社員がきつい場合は、思い切って転職をしてみてはいかがでしょうか。
無理をして仕事を続けると、心身共に不調になってしまいます。

引っ越しの正社員の転職先として、体力が必要な長距離ドライバーなどがあります。

相談する

仕事がきつく、つらいと感じる人は、まず同僚や先輩に相談してみましょう。
同じ仕事をしている者同士で話すことで、辛い気持ちを共感しあったり、新たな解決策や改善策が生まれることもあります。

また、異業種の知人に相談することで、自分の視野が広がったり、モチベーションがあがることもあります。

休みを取る

引っ越し業界の繁忙期は、休暇どころか休憩も取りづらいと言われています。
体調を崩してしまい、休職や退職してしまっては元も子もありません。

仕事がきつく感じる時は、上司に相談の上、休みをとりましょう。
休暇がとりづらい場合はせめて、休憩時間を延長するか、残業時間を減らしてみてはいかがでしょうか。

引っ越しの正社員のメリット

引っ越しの正社員のメリットとして、体力がつくことが挙げられます。
デスクワークでは運動不足になったり、肩こりを感じることもあります。

しかし、体を動かす引っ越し業務では体力をつけることができます。

また、家具の配置やインテリアのセンスも磨かれることもメリットと言えます。
多くの住居や荷物を見ることで、自然とセンスがアップします。

引っ越しの正社員のやりがい

体力勝負と言われる日々の業務の中で、どのようなやりがいを感じることができるでしょうか。
引っ越しの正社員の仕事のやりがいについて詳しく説明していきます。

忙しさを乗り越えた時

特に春先は、引っ越し業界の繁忙期と言われています。
1日に何件もの引っ越し作業を行わなければいけません。

荷物を傷つけないように慎重に作業をする必要があります。
忙しい中スピードと丁寧さを両立させ、1日の作業を終えたときにやりがいを感じます。

給料が上がった時

基本的にアルバイトやパートではなかなか昇給がありません。
しかし正社員であれば、アルバイトやパートよりも給料が増えやすいと言えます。

特に繁忙期では、残業代だけでなくボーナスやインセンティブがつき、給料があがることがあります。
自分の仕事が直接給料に反映されることで、やりがいを感じることができます。

引っ越しの正社員に向いている人

ここまで、引っ越しの正社員について詳しく説明しました。
では、どのような人が引っ越しの正社員に向いているのでしょうか。

向いている人の特徴について詳しく説明していきます。

臨機応変に対応できる

全く同じ条件の引っ越し作業はありません。

お客様も異なれば、荷物の量や種類、住宅の間取りなど、毎回条件が全て異なります。
そんな中でも臨機応変に、素早く効率良く荷物を運搬することのできる対応力が必要不可欠です。

気遣いができる

引っ越し作業は、お客様の住居に入って作業を行います。

お客様のプライベートな空間に足を踏み入れるため、相手を気遣うことができる人に向いています。
荷物を雑に扱ってしまったり、汚れた格好で住居に入ってしまうことで、お客様を不快な気持ちにさせることがあります。

お客様を思いやることのできる人は、引っ越しの正社員に向いていると言えます。

体力がある

引っ越しの正社員は体力勝負です。いくらお客様を気遣うことができ、臨機応変に対応することができても、体力がなければ仕事になりません。

運動することが好きな人や、デスクワークが苦手な人、体力に自信がある人は、引っ越しの正社員に向いていると言えます。

引っ越しの正社員の給料や待遇

引っ越しの正社員は、一般的な会社員と比較して給料が良いとされています。
体力が必要なため、誰でも働くことができるわけではないこと、繁忙期はかなり忙しいことから、好待遇の仕事と言われています。

正社員だけでなく、短期アルバイトの時給も高く、日給9,000〜13,000円ほどと言われています。

引っ越しの正社員の一日

早い時は朝8時ごろに現場へ向かい、家具や家電の梱包作業を行います。
梱包後は車両に荷物を運搬し、引っ越し先へ移動後、荷物の搬入を行います。

この作業を1日に2回〜4回ほど行います。
繁忙度合いや仕事の規模によって、1日の件数も異なりますが、終業時刻はおよそ18時頃になることが一般的です。

引っ越しの正社員はきついまとめ

いかがでしたか。

引っ越しの正社員はきついイメージがありますが、たくさんのメリットややりがいのある仕事です。
現在引っ越しの正社員として働いている人の中で、仕事がきついと感じている人は、対処法を参考にしてみてはいかがでしょうか。