社会人には残業をしなければならないときがあります。
残業時間60時間は社会人にとってきついでしょうか。
残業時間60時間に対処するためにはどのようにすれば良いか知っておきましょう。
そこで本記事では、残業60時間はきついかについて詳しく説明します。
この記事では、残業60時間がきつい場合の対処方法や知っておくべきことについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
残業が多い職種・少ない職種
残業60時間をきついと感じる方は少なくありません。
残業が多い職種や少ない職種があることをご存知でしょうか。
ここでは、残業時間が多い職種と少ない職種について詳しく解説します。
多い職種
残業時間が多い職種は、マスコミ関係やコンサルタント、土木関係です。
令和3年度の厚生労働省の毎月勤労統計調査では、一般の労働者の月間の所定外労働時間は13.2時間です。
したがって、それ以上の時間を残業をしている職種は残業時間が多い職種です。
dodaの調査によると、1番残業時間の多い職種は、プロデューサー、ディレクター、プランナーで、月に37.1時間です。
2番目は、ビジネスコンサルタントで月に37.1時間です。
3番目は、施工管理で月に35.3時間です。
これらの調査により、一般的にマスコミ、コンサルタント、土木関係の職種が残業時間が多いことが言えます。
少ない職種
残業時間が少ない職種は、主に事務系のお仕事が多いです。
前述した厚生労働省の調査では、月間の残業時間が13.2時間です。
したがってこれよりも下回っている職種は残業時間が少ないと言えることができます。
dodaの調査によると、秘書や受付の月間の残業時間は10.0時間です。
美容関連職が10.4時間、続いて、営業事務アシスタントが11.0時間です。
これらの調査により、主に事務関係の職種が残業時間が少ない傾向があります。
残業 60時間がきつい理由
残業時間60時間がきつい理由について、ご存知でしょうか。
ここでは、残業時間60時間がきつい理由について詳しく解説します。
夜遅くまで仕事する
夜遅くまで仕事をするときつくなります。
残業時間が60時間となると月に20日、出勤すると1日に約3時間残業をすることになります。
一般的な企業は、9時から18時まで仕事をします。
そして残業を1日3時間すると、仕事の終わりが21時になります。
さらには、突発的な仕事で21時以降まで仕事をする可能性があります。
その結果、会社にいる時間が長くなり、ストレスになります。
休日が少ない
休日が少ないときつくなります。
残業時間が60時間となると、休日出勤をすることもあり、休日が少ないことがあります。
休日が少なく長時間労働をすると、仕事のことばかり考える可能性が出てきます。
そのため、知らず知らずのうちに心身ともに疲労していきます。
その結果、業務効率が低下したりミスをする可能性があり、残業時間を増やす可能性があります。
自由に使える時間が減る
自由に使える時間が減るときつくなります。
残業時間が60時間となると自由に使える時間が減ってしまいます。
その結果、自分が何を決めるかを考える時間が減り、幸福度が減ってしまいます。
幸福感と自己決定、日本における実証研究によると人間が幸せになるためには、健康や人間関係の次に物事を自分で決定することが大切と主張しています。
そのため、残業時間が多いと自由に使える時間が減り、ストレスが増加しきつくなります。
睡眠が取れない
睡眠が取れないときついです。
なぜなら、残業時間が増加すると睡眠時間が少なくなり、睡眠不足となり体調を崩してしまうからです。
また、睡眠不足となると、業務中に集中力が低下し効率的に仕事ができなくなります。
その結果さらに残業が増え、きつくなります。
用のない居残り残業
用のない居残り残業をするときついです。
残業を60時間してしまう方の中には、用のない居残り残業をしている可能性があります。
用のない居残り残業とは、自分の仕事が終わっているにもかかわらず、上司や同僚の仕事がまだ終わっていないため帰ることができないことです。
そのため、何もやることがなく会社に居続けることになり、きついと感じます。
身体的負担
残業が多いと身体的負担がかかってきついです。
残業時間が60時間あると、通常よりもさらに仕事の量が増加したり、求められる仕事の質が高くなってしまう傾向があります。
このため、疲労が増加して身体的負担が大きくなり、きつくなることがあります。
精神的負担
残業が多いと、精神的負担がかかってきついです。
会社で残業を60時間すると、プライベートの時間やリフレッシュする時間が少なくなります。
その結果、精神的な負担が増えてきつくなり、うつなどを引き起こす可能性があります。
このため、残業時間が60時間あると、精神的に負担がかかりきつくなることがあります。
パワハラ
パワハラがあるときついと感じることがあります。
パワハラが行われている企業だと残業が60時間になる可能性があります。
なぜなら、達成ができないような過度な要求によって規定の時間で終わらない業務をしてしまうからです。
その結果、残業時間が多くなりきつくなる可能性もあります。
残業代を支払わないブラック企業
残業代を支払わないブラック企業にいるときついと感じてしまいます。
企業によっては繫忙期になると、どうしても当日中にやらなければならない仕事があります。
そのため、60時間以上残業をしなければならないときがあります。
しかし、その残業代が支払われないと、残業がきついと感じる可能性があります。
残業が60時間になる理由
残業が60時間になってきつくなってしまうポイントについてご存知でしょうか。
ここでは、残業が60時間になってきつくなってしまう理由について詳しく解説します。
労働力不足
残業が60時間になってしまう理由の1つとして、労働力が不足している場合があります。
企業では、賃金上昇などの影響で、人を雇うことが難しくなっています。
そのため、必要な業務内容に対して、適切な人数を配置できていない可能性があります。
その結果、労働力が不足して残業時間が60時間になってしまい、きつくなってしまう可能性があります。
残業前提の企業
残業が当たり前の組織だと残業時間が多くなってしまう可能性があります。
以前は、残業することが当たり前のような企業風土でした。
そのため、そのような方と一緒に働いていると、先輩が仕事をしているため帰ることができない職場の雰囲気になってしまいます。
その結果、残業が60時間を超えてしまう可能性があります。
残業月60時間が違法な場合
残業時間、60時間が違法な場合について、ご存知でしょうか。
ここでは、残業時間、月60時間が違法な場合について詳しく解説します。
残業代が払われていない
残業代が支払われてない場合、違法になる可能性があります。
労働者は、労働時間に対して賃金をもらうことが労働基準法によって定められています。
所定労働時間が就業規則で定められており、所定労働時間を超えて労働者を働かせる場合、残業代を支払わなければなりません。
そのため、その残業代を支払わない場合、違法となる可能性があります。
労働基準法の36協定に違反している
労働基準法の36協定に違反している場合、違法となります。
労働基準法の36協定とは、企業が法定労働、1日8時間・1週間で40時間を越える労働を命じる場合に必要な法律です。
届け出を出していない場合や届け出を出した場合でも、月45時間や1年間に360時間の時間外労働が発生したら、36協定に違反となり違法となります。
残業 60時間がきつい時の対処法
残業が60時間がきつい時の対処方法についてご存知でしょうか。
ここでは、残業時間が60時間がきつい時の対処方法について詳しく解説します。
効率的に仕事をする
残業が60時間あり、きつい時の対処方法は効率的に仕事をすることです。
月間の残業時間が60時間あることは、法定労働時間内に仕事が終わっていない状態です。
そのため、仕事に優先順位をつけたり、チームの目標を明確化したり再検討するなど仕事の効率化をする必要があります。
残業代を請求する
残業が60時間あり、きつい時の対処方法は残業代を請求することです。
残業がきついと感じる理由の1つとして残業代が出ない可能性があります。
その場合は、企業に残業代を請求すれば、本来貰えるはずの残業代を貰える可能性があります。
その結果、残業が60時間あっても、金銭的な面でモチベーションにつながり、きつさを和らげられるかもしれません。
転職を検討する
残業が60時間あり、きつい時の対処方法は転職を検討することです。
残業することが美徳だと考えている企業や、個人が法定内労働時間で終わらない業務を与える企業もあります。
このような環境下では、いくら効率的に仕事をしても残業が少なくなることはありません。
そのため、残業時間が少ない業界や職種に転職を検討することが大切です。
上司に相談する
残業が60時間あり、きつい時の対処方法は上司に相談することです。
一般的に管理職である上司が業務内容や量を社員に割り当てます。
残業があり、きつく感じる際は、上司に相談して仕事内容や量を見直して、仕事の割り当てを再考してくれる可能性があります。
弁護士に相談する
残業が60時間あり、きつい時の対処方法は弁護士に相談することです。
弁護士は私たちよりも交渉や法律の知識に長けています。
そのため、残業が60時間ぐらいありきついと感じるときには、彼らに相談して対処方法を見つけることが大切です。
労働基準監督署に相談
残業が60時間あり、きつい時の対処方法は労働基準監督署に相談することです。
残業時間が多い会社では、労働基準法に違反している可能性があります。
そのような企業に対して、労働基準監督署に相談して、企業の体質を是正してもらうことを検討する必要があります。
ストレス発散する
残業が60時間あり、きつい時の対処方法はストレスを発散することです。
長時間残業をすると、自分の自由な時間が無くなり、精神的にも身体的にもきつくなりストレスがたまります。
そのため、自分の好きなことをしてストレスを発散することが大切です。
残業 60時間の会社を辞める際のポイント
残業時間60時間あり、きついと感じる会社を辞める際にポイントがあるのをご存知でしょうか。
ここでは、残業時間が60時間あり、きつい会社を辞める際のポイントについて詳しく解説します。
前もって退職の意思を伝える
残業60時間の会社を辞める際のポイントは、前もって退職の意思を伝えることです。
退職をすることが決まったら、一般的に1〜3ヶ月前に退職することを上司に伝える必要があります。
なぜなら、仕事の引継ぎや会社の繫忙期があるからです。
このようなことをしないで、急に退職をしてしまうと、会社の同僚に迷惑がかかることにもなり、印象も悪くなり円満な退職ができなくなります。
そのため、1〜3ヶ月前に退職する旨を伝えることが大切です。
あらかじめ転職活動を始める
残業60時間の会社を辞める際のポイントは、あらかじめ転職活動を始めることです。
残業が60時間あり、きついと感じる方が、すぐに退職をしてしまうと、収入が絶たれてしまい経済的に心配になってしまうことがあります。
仮に仕事を退職してから転職活動をする場合、仕事が見つかるかどうか精神面での心配が増える可能性があります。
そのため、残業時間が60時間あり、きついと感じても前もって転職活動をすることが大切です。
転職先の給料や待遇の条件を決める
残業60時間の会社を辞める際のポイントは、転職先の給料や待遇の条件を決めることです。
転職活動をする前に、どうして退職に至る決断をしたのか、何が不満で転職先で何をしたいのか等の条件を考えます。
このように、自分の優先順位を決めることで、自分に合った求人を見つけることが可能であり、転職先でミスマッチを防ぐことができます。
残業 60時間がきつい人が知るべきこと
残業が60時間あり、きついと感じる人が知るべきことをご存知でしょうか。
ここでは、残業60時間がきつい人が知るべきことについて詳しく解説します。
会社都合退職の失業給付
残業60時間がきつい人が知るべきことは、会社都合退職の失業給付です。
失業給付の受取金額は、会社都合退職、自己都合による退職によって異なります。
36協定を超えるような過度な残業を課され退職をする場合、会社都合退職になります。
そのため、自己都合の退職よりも失業給付が増額される可能性があります。
傷病手当金
残業60時間がきつい人が知るべきことは、傷病手当金です。
傷病手当金とは、健康保険に加入している従業員が病気等で働けない状況になった場合、支給される手当金です。
そのため、残業時間が多く、きつく感じたときにこのような手当金があることを知っておくと精神的に楽になることがあります。
残業代の計算方法
残業60時間がきつい人が知るべきことは、残業代の計算方法です。
残業時間が60時間あり、きついと感じるときには残業代を計算することをおすすめします。
理由は、残業時間に対して、適切な残業代が支払われていれば、残業がきついと感じることが和らげられる可能性があるからです。
そのため、残業代の計算方法を知り、自分の給与明細書を確認することで会社から残業代が適切に支払われているか判断することが大切です。
残業代の請求方法
残業が60時間がきつい人が知るべきことは、残業代の請求方法です。
残業代を請求する方法を知っておくことは、残業を少なくさせるように会社にプレッシャーを与える可能性があります。
その結果、労働条件を改善することができる可能性があります。
残業 60時間はきついまとめ
ここまで残業60時間はきつい理由や対処方法などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 残業60時間がきつい理由は、睡眠時間が取れないことです
- 残業60時間がきつい時の対処方法は、転職を検討することです
- 残業60時間がきつい人が知っておくことは、傷病手当金です
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。